創文社オンデマンド叢書<br> 感性の精神現象学 ヘーゲルと悲の現象論

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創文社オンデマンド叢書
感性の精神現象学 ヘーゲルと悲の現象論

  • 著者名:大橋良介【著】
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  • 講談社(2022/02発売)
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内容説明

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【内容紹介・目次・著者略歴】
本書はヘーゲル『精神現象学』全体の隠れたエレメントである「感性」を、現象学的解釈を通して、作品に内在的に照明する試みである。しかし、解釈が最終目的ではない。この解釈を通して感性の深層を取り出し、「共通感覚」の新たな意味地平を「非共通の共通感覚」として開示することが、眼目である。この共通感覚は「共感のパトス」へと深まり、やがて Compassion として立ち現れる。この語は、大乗仏教で言う「悲」の訳語でもある。「感性の精神現象学」を取り出す作業は、著者がこれまで試みてきた「悲の現象論」を、さらに先へとすすめる作業でもある。この視野の中で、ヘーゲル哲学も、「ヘーゲルと共に、ヘーゲルとは別の仕方で」理解されるのである。

【目次より】
凡例
序 感性の深層へ
1 「見る」と「見える」
2 「聞く」と「聞こえる」
3 アリストテレス『デ・アニマ』の場合
4 デカルトの「共通感覚」の場合
5 共通感覚の深層 ヘーゲルと共に、ヘーゲルと別の仕方で
第一部 ヘーゲル『精神現象学』における「感性」の射程
1 感性の外延的射程
2 『精神現象学』の全体構造の看取
3 「共通感覚」の新たな意味地平 非共通の共通感覚
第二部 感性論としての精神現象学
一 意識 知における感性の告示
1 感覚的確信
2 知覚
3 悟性
二 自己意識 共通感覚の地平開示
1 主人と奴隷
2 不幸な意識
三 理性 内面化した共通感覚としての共通 パトス
1 観察的理性 感性の身体面
2 行為的理性 共通感覚から共通 パトスへ
3 立法的理性と査法的理性 感性の深層としての「心性」
四 精神 人倫の次元における感性
1 人倫的精神 世界の開示性としてのパトス
2 自己疎外的精神 非共通の共通 パトス
3 自己確信的精神 絶対の他者と共有する共通 パトス
五 宗教 神と人との無限の隔りの中での共通 パトス
1 「宗教」の位置と意味
2 啓示宗教
3 「神は死んだ」という感情
六 絶対知ーパトスの放擲と放下
1 「自己」という形式
2 時の止揚
3 感性の止揚
最終考察 「悲の現象論」の現在
1 後景回顧
2 前景展望
あとがき

引用目録
人名索引
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大橋 良介
1944年生まれ。哲学者、美学者。元大阪大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授。京都大学文学部哲学科卒、ミュンヘン大学文学部哲学科博士課程修了。哲学博士。著書に、『「切れ」の構造――日本美と現代世界』 『西田哲学の世界――あるいは哲学の転回』『悲の現象論・序説――日本哲学の六テーゼより』『聞くこととしての歴史――歴史の感性とその構造』『日本的なもの、ヨーロッパ的なもの』(増補版)『感性の精神現象学――ヘーゲルと悲の現象論』『西田幾多郎――本当の日本はこれからと存じます』などがある。

目次

凡例
序 感性の深層へ
1 「見る」と「見える」
2 「聞く」と「聞こえる」
3 アリストテレス『デ・アニマ』の場合
4 デカルトの「共通感覚」の場合
5 共通感覚の深層 ヘーゲルと共に、ヘーゲルと別の仕方で
第一部 ヘーゲル『精神現象学』における「感性」の射程
1 感性の外延的射程
2 『精神現象学』の全体構造の看取
3 「共通感覚」の新たな意味地平 非共通の共通感覚
第二部 感性論としての精神現象学
一 意識 知における感性の告示
1 感覚的確信
2 知覚
3 悟性
二 自己意識 共通感覚の地平開示
1 主人と奴隷
2 不幸な意識
三 理性 内面化した共通感覚としての共通 パトス
1 観察的理性 感性の身体面
2 行為的理性 共通感覚から共通 パトスへ
3 立法的理性と査法的理性 感性の深層としての「心性」
四 精神 人倫の次元における感性
1 人倫的精神 世界の開示性としてのパトス
2 自己疎外的精神 非共通の共通 パトス
3 自己確信的精神 絶対の他者と共有する共通 パトス
五 宗教 神と人との無限の隔りの中での共通 パトス
1 「宗教」の位置と意味
2 啓示宗教
3 「神は死んだ」という感情
六 絶対知 パトスの放擲と放下
1 「自己」という形式
2 時の止揚
3 感性の止揚
最終考察 「悲の現象論」の現在
1 後景回顧
2 前景展望
あとがき

引用目録
人名索引