内容説明
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【内容紹介・目次・著者略歴】
唐宋八大家の一人で宋代中期に活躍した欧陽脩の、栄光と挫折の波乱に富んだ生涯の全体像を提示した本格的業績。さまざまな政治的課題と格闘し、国家や士大夫のあるべき姿を追求して多くの政治的著作や歴史的叙述を残した欧陽脩が、時代と切り結びながらしだいに自己の生きてある理由を宗族に見出していく六十数年に亙る軌跡を考察する。彼の編纂した族譜『欧陽氏譜図』は、族譜編纂のうえで後世に多大な影響を与えたが、彼の多彩な活動を日常性や宗族との関わりをとおして描いて、人間欧陽脩の姿を浮き彫りにする。
【目次より】
はしがき
序章 問題の所在
第一章 欧陽脩小伝
第二章 宋代吉州の欧陽氏一族
第三章 慶暦の新政の源流 「原弊」を手掛かりに
第四章 欧陽脩における歴史叙述と慶暦の新政
第五章 欧陽脩における諫諍と輿論
第六章 濮議論争 あるべき国家像を求めて
第七章 欧陽脩の生平と疾病
第八章 壮年期の蹉跌と宗族
第九章 欧陽脩における族譜編纂の意義
第十章 北宋中期における宗族の再認識について
終章
附篇
第一章 欧陽修か欧陽脩か
第二章 馮道論 欧陽脩と司馬光
第三章 「桑懌伝」と『五代史記』士人論
あとがき
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小林 義廣
1950年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。歴史学博士。専門は、宋代史。
著書に、『欧陽脩 その生涯と宗族』『王安石』『欧陽脩 11世紀のユマニスト』『宋代地方官の民衆善導論』『南宋江西吉州の士大夫と宗族・地域社会』などがある。
目次
はしがき
序章 問題の所在
第一章 欧陽脩小伝
第二章 宋代吉州の欧陽氏一族
はじめに 一 欧陽氏一族の履歴 二 欧陽氏一族と学問・文学 三 欧陽氏一族と科挙 四 欧陽氏一族の姻戚関係 五 欧陽氏一族の族譜編纂 小結
第三章 慶暦の新政の源流 「原弊」を手掛かりに
はじめに 一 荊湖北路説と江西路説の検討 二 「兼并之弊」の念頭に置く地域 三 「原弊」の論理 四 「原弊」と慶暦の新政 小結
第四章 欧陽脩における歴史叙述と慶暦の新政
はじめに 一 「因循」と「苟且」 二 『五代史記』の馮道論と賈誼の『新書』 三 『五代史記』の士人像 四 『五代史記』の国家秩序論 五 君主論 小結
第五章 欧陽脩における諫諍と輿論
はじめに 一 宋代諫官制度の変遷概略 二 欧陽脩の諫官観 三 慶暦の新政と欧陽脩の諫官就任 四 輿論と慶暦時代 五 輿論と国家観 小結
第六章 濮議論争 あるべき国家像を求めて
はじめに 一 濮議論争の経緯 二 濮議論争の焦点 三 君主論 小結
第七章 欧陽脩の生平と疾病
はじめに 一 青苗法と致仕 二 疾病の実態 三 外任から致仕へ 小結
第八章 壮年期の蹉跌と宗族
はじめに 一 〓州貶謫の経緯 二 知己と肉親の死 三 欧陽脩と仏教・道教 四 精神的拠り所としての宗族 小結
第九章 欧陽脩における族譜編纂の意義
はじめに 一 「欧陽氏譜図」概観 二 欧陽脩の「欧陽氏譜図」編纂の意図 三 欧陽脩の行政姿勢と欧陽氏一族との連関 四 五代・宋における欧陽氏一族の郷里社会での位置と役割 小結
第十章 北宋中期における宗族の再認識について
はじめに 一 家廟設置の経緯とその後の変遷 二 家廟設置をめぐる議論 三 十一世紀半ばとその時代認識 四 北宋中期の宗族をめぐる理論 五 北宋中期の士大夫と家 小結
終章
附篇
第一章 欧陽修か欧陽脩か
はじめに 一 「欧陽修」の論拠 二 「欧陽脩」の論拠 三 「おうようしゅう」の墨跡 むすび
第二章 馮道論 欧陽脩と司馬光
はじめに 一 欧陽脩の馮道論 二 司馬光の馮道論 三 欧陽脩の国家理念 四 司馬光の国家理念 むすび
第三章 「桑懌伝」と『五代史記』士人論
はじめに 一 欧陽脩の『史記』文章論 二 「桑懌伝」と『五代史記』士人論 むすび
あとがき
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