内容説明
ベートーヴェンが「交響曲第9番」に合唱を付けた理由とは? モーツァルトの「フィガロの結婚」が皇帝を怒らせたのはなぜか? チャイコフスキーが「悲愴」で予感していたロシアの混沌……世界史を知るとクラシック音楽をより深く味わえるようになる。あらためて聴いてみたくなる「名曲×世界史」の魅惑のエピソード。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ
75
時代背景とそれぞれの音楽家たちの作る音楽の関係が面白かった。ちょっと見方が斜めな感じがなくもないけれど、確かに、、と納得することも多い。バッハからカラヤンまで歴史と音楽の切れない関係を楽しめた。なんでも見る角度が違うと感じ方も違うなぁ!と再認識。『王室から見た世界史』も読んでみたい。2022/09/05
きみたけ
60
めちゃ面白かった〜😆名だたる作曲家の軌跡を、当時の政治的背景や時代の趨勢とリンクさせながら分かりやすく解説した一冊。系統立てて解説した本に初めて出会ってとても勉強になりました。著者はクラシック音楽に造詣の深い歴史ライターの内藤博文氏。モーツァルトの「フィガロの結婚」はなぜ皇帝をおこらせたのか、ナポレオン没落後のヨーロッパを熱狂させたロッシーニ・クレッシェンドなど、クラシック好きも初心者でも楽しめる味わい深まる名曲秘話。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスなどドイツ出身の作曲家が多い理由が分かりました😅2025/01/10
Cinejazz
14
17世紀以降のヨーロッパ史とクラシック音楽との関わりをとおして、後世に名を残した偉大な音楽家(芸術家)が背負った野心や苦悩のエピソ-ドなどを紹介した好事家向きの本。 皇帝レオポルド二世を怒らせたモーツァルトの<フィガロの結婚>、皇帝ナポレオンとベート-ヴェンの<英雄>、パリ7月革命とショパンの<革命のエチュ-ド>、チャイコフスキ-が<悲愴>で予感したロシアの混沌、独ソ戦のレニングラ-ド包囲で流れたショスタコ-ヴィチの<交響曲第7番・レニングラード>、ヒトラ-心酔のワグナ-の歌曲など、名曲秘話20篇。2022/05/29
ごへいもち
10
読友さんのご紹介本。音楽家も時代の子2025/01/23
barcarola
8
タイトルからすると解説されているのは「名曲」のように思えるが、そうではないので念のため。作曲家や作品の時代背景を理解することで、より深くクラシック音楽を楽しもうということのようである。2023/12/10