創文社オンデマンド叢書<br> ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開

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創文社オンデマンド叢書
ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開

  • 著者名:池田喬【著】
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  • 講談社(2022/02発売)
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内容説明

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【内容紹介・目次・著者略歴】
ハイデガーの『存在と時間』は存在論の書物である。では、『存在と時間』のよく知られた、〈大工職人がハンマーをふるう仕方や、人が生きていく上で下す選択のようなものを分析すること〉が、なぜ存在論をやっていることになるのか? 本書は読者を悩ませ続けながらもこれまで明確な答えの出ていないこの問いに、『存在と時間』における「存在と行為」の内的連関を解き明かすことで正面から答える。

【目次より】
序論
1 存在と行為 問題設定
2 「ハイデガーに実践哲学・倫理学なし」という批判について
3 「ハイデガーの実践哲学」研究の台頭について
4 研究方法
第一章 道具・事物・世界 実在問題の解体
1 実在問題と存在論的差異
2 道具の「自体存在」
3 道具的存在性と事物的存在性
4 世界の閃きと不安 実在問題の無意味さ
5 存在観念論説との最終対決 ハイデガーのフッサール批判
第二章 行為と自己理解 行為者性に対する実存論的アプローチ
1 行為とは何か 議論状況の概観
2 行為能力の理解 理解の存在者的意味
3 目的であるもの・有意味性・世界内存在 理解の存在論的意味
4 行為の共同性と自己理解 世人論の射程
5 動物でもなく主観でもなく 不安再説
第三章 道徳性の実存論的‐存在論的基礎 『存在と時間』におけるエートスの学
1 善悪に基づく責任概念に対する存在論的批判
2 自己統制と道徳的懐疑
3 責めある存在 道徳性の実存論的基礎
4 良心と決意性
5 他者の問題 道徳性の基礎付けの帰趨
6 『存在と時間』の行為概念 制作と実践の無差別化、その政治哲学的含意
第四章 幸福・死・時間性 ハイデガーとアリストテレス
1 ハイデガーによるアリストテレス幸福論の批判
2 完了存在としてのテロス
3 カイロス論的な時間
4 全体存在への問い 死の実存論的分析
5 本来性とフロネーシス 行為の時間性
6 行為者性と可死性
結論
1 本書の要約 2 今後の課題と展望

あとがき
文献表

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池田 喬
1977年、東京都生まれ。東京大学文学部卒、同大大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は、現代哲学・倫理学。著書『ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開』、『ハイデガー 『存在と時間』を読み解く』『生きることに責任はあるのか 現象学的倫理学への試み』、『始まりのハイデガー』(共編著)『映画で考える生命環境倫理学』などがある。

目次

目次
凡例
序論
1 存在と行為 問題設定
2 「ハイデガーに実践哲学・倫理学なし」という批判について
3 「ハイデガーの実践哲学」研究の台頭について
4 研究方法
第一章 道具・事物・世界 実在問題の解体
1 実在問題と存在論的差異
1-1 問題としてのプラグマティズム的解釈
1-2 存在論的差異からの出発
1-3 存在観念論説の拒否
1-4 存在観念論説との対決としての現象学 フッサールからハイデガーへ
2 道具の「自体存在」
2-1 道具の目立たなさからの議論
2-2 解き放ちとしてのsein lassen
2-3 原料・制作・製品 アリストテレス解釈のコンテクスト
3 道具的存在性と事物的存在性
3-1 存在カテゴリーの現象学
3-2 物質的自然の実在論
4 世界の閃きと不安 実在問題の無意味さ
5 存在観念論説との最終対決 ハイデガーのフッサール批判
第二章 行為と自己理解 行為者性に対する実存論的アプローチ
1 行為とは何か 議論状況の概観
2 行為能力の理解 理解の存在者的意味
3 目的であるもの・有意味性・世界内存在 理解の存在論的意味
3-1 目的であるもの
3-2 有意味性
3-3 行為者性に対する実存論的アプローチ
4 行為の共同性と自己理解 世人論の射程
5 動物でもなく主観でもなく 不安再説
第三章 道徳性の実存論的‐存在論的基礎 『存在と時間』におけるエートスの学
1 善悪に基づく責任概念に対する存在論的批判
2 自己統制と道徳的懐疑
3 責めある存在 道徳性の実存論的基礎
3-1 責めの実存論的分析 非力さからの出発
3-2 選択と自由
4 良心と決意性
4-1 良心と時間性の問題
4-2 決意性 倫理学の〈形式主義〉の実存論的展開
5 他者の問題 道徳性の基礎付けの帰趨
6 『存在と時間』の行為概念 制作と実践の無差別化、その政治哲学的含意
第四章 幸福・死・時間性 ハイデガーとアリストテレス
1 ハイデガーによるアリストテレス幸福論の批判
2 完了存在としてのテロス
3 カイロス論的な時間
4 全体存在への問い 死の実存論的分析
5 本来性とフロネーシス 行為の時間性
6 行為者性と可死性
結論
1 本書の要約
2 今後の課題と展望

あとがき
文献表

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