ちくまプリマー新書<br> 人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

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ちくまプリマー新書
人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学

  • 著者名:平尾昌宏【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2022/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684202

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内容説明

「人生は神ゲーだ」「クソゲーだ」「人生はゲームじゃない」――人生について考えるのは難しい。人それぞれに意見は違う。「答え」がなさそうだから生きるのはつらい――でも、「答え」は出せる! わけの分からない人生を生き抜くために、思考の「根拠」や「理由」をひとつひとつ自分で掴みとる練習を始めよう。

目次

まえがき
この本の使い方
パートⅠ 人生はゲームか?
第一章 「人生はゲームか?」問題編
第二章 答えの出し方
第三章 ゲームとは何か
第四章 「人生はゲームか?」解決編
練習問題1 受験・掃除・戦争はゲームか?
パートⅡ 改めてゲームとはどんなものか?
第五章 私には夢がある!──ゲームと目的
第六章 料理はゲームか?──目的とルールの連動
第七章 戦争はゲームか?──ゲームと楽しさ
第八章 人生は遊びではない?──遊びと仕事と
練習問題2 「受験・掃除はゲームか?」再考
パートⅢ さて、人生とはどんなものか?
第九章 「やっぱり人生はゲームだ」論──人生の成分表
第一〇章 「人生にも死という終わりがある」論──人生の不確かさ
第一一章 「人生はリセットできない」論──人生出口なし
コラム1 内部と外部の反転
第一二章 「そんなこと誰が決めた?」論──人生のお約束
コラム2 ルールの意味
第一三章 「誰が産んでくれと言った?」論──人生は開いている
練習問題3 人生からの離脱
パートⅣ ゲームを作る、ゲームを超える
第一四章 宗教はゲームか?
第一五章 マネーゲームはゲームか?
コラム3 唯一のゲーム?
第一六章 教育はゲームか?
コラム4 「自分ゲーム」を作る
第一七章 恋愛はゲームか?
コラム5 始めに不一致ありき
あとがき
読書案内

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本 正行

87
 ゲームか仕事か、私、個人的などちらも好きではない。暇つぶしや付合いとしてのゲーム、広い意味では、ゴルフ、麻雀、トランプそして酒のつきあい、ゲームだろう。なくてもどういうことはない。むしろ仕事の意味合いもある。カントとかショーペンハウエル、フロイトなどの哲学やマルクス、ケインズなど政治経済、思想とも違う学問、人間の悩みや生き方を示唆するものでもない。人生がゲームかどうか、大学で学ぶか、期待するものでもない。自分で悩み、苦しみ、本を読み、様々なことを体験すればいい。読書と思索だけでは狭い。難しい問題だ。2024/05/14

venturingbeyond

43
「人生はゲームなのだろうか?」という具体的な問に対して、言語哲学的アプローチで「哲学すること」を実践してみせる好著。まえがきで著者自身が宣言している通り、哲学史や思想史の予備知識を一切抜きに、哲学の方法論や哲学的思考の特徴を実演してみせ、読者に「哲学すること」を勧める。そして、全編を通じての考察を終えたあとがきで、哲学と人生の類似性を示唆し、著者は筆を置く。この本を入口に、生きることを哲学的方法を用いてより意義深いものにするかどうかは、読者に委ねられることに。2022/06/13

小鈴

28
話し言葉で書いてあるので、その語り口に慣れてしまえば、ひらたく話しているのに深いところまで響いてくる本でした。人生はゲームなのか?比喩に例えられることも多い問いです。ゲーム文化のノリがメイン文化で語られることになった昨今、この質問自体を考えることに意味はあるし、若い子にとっては尚更、身近な問いだろう。また、この問いを考えることで「どのように考えたらよいのか」という考え方を学べる。子供が中高生になったら読んでほしい本かも。2022/03/20

おおにし

22
「人生はゲームなのだろうか?」という問いに対して、人生はリセットが効かないのでゲームではないと答えるのは誤り。どっちとも決められないという答えも哲学的ではない。ゲームが成立するための条件を定義し、それを前提に人生がゲームの条件を満たしているかどうか検証していくことで、納得できる答えに導いてくれる。ひとたび前提が定まれば、戦争、恋愛、宗教などについても人生と同様にゲームかどうか答えを出すことができるのだ。本書は答えのなさそうな哲学の問いに答えを出していくプロセスをやさしく体験できる良書だと思う。2023/03/18

テツ

22
「人生はゲームなのだろうか」ということを考え出す前に(哲学する前にと言おうか)まずはゲームとは何ぞやと考え定義付けをしなければならない。哲学書の類が難解なのもそうした言葉の意味合いを一つ一つ確認しながら思考を積み上げ、逐一確認していかなければならないからだ。てんで勝手な意味を同じ言葉に見出していたら哲学という学問は成り立たない。実生活には微塵も役に立たないが、というか邪魔なだけかもしれないが、そうした哲学的な思考の積み重ね方について例を見ながら学ぶことができる。人生はゲームだろうか。さあ考えてみよう。2022/10/02

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