集英社インターナショナル<br> モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか(インターナショナル新書)

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集英社インターナショナル
モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか(インターナショナル新書)

  • 著者名:田中道昭【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 集英社(2022/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797680898

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内容説明

2010年に設立されたバイオ・ベンチャー企業、モデルナにとって、新型コロナウイルス・ワクチンは初めての市販製品だった。モデルナは、中国でウイルスの遺伝子情報が開示されてからわずか3日間でワクチン候補の設計を完了、9カ月間で臨床試験を終えた。それまで最低数年間はかかると言われていたワクチンの開発スピードを飛躍的に高めることができたのは、モデルナの本質が「デジタル製薬企業」だったから。前半で知られざるモデルナのmRNAプラットフォーム戦略と徹底したDXを解説。後半では、医療と健康産業のエコシステムを制覇せんと着々と計画を進める米アップル、アマゾン、そして中国のアリババなどメガテック企業の戦略を分析。彼らが目指す未来の健康・医療産業の姿を描き、この分野で大きく遅れている日本企業が取るべき方策を提案する。

目次

第1章 モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか
第2章 新型コロナウイルスが加速させたヘルスケア産業の変革
第3章 アップルが目論む生活サービス全体のエコシステム覇権
第4章 アマゾン病院が誕生する日
第5章 中国のメガテック、アリババが進める中小病院のDX化
第6章 米国最大の薬局チェーン、CVSヘルスのメガテック対抗策
最終章 日本企業がモデルナから学ぶべきこととは何か?
おわりに オペレーショナル・エクセレンスへのこだわり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

86
図書館本 8月に打った4回目のワクチンはモデルナ製だったので本書が読みたくなり借りてきました。 モデルナの異物混入…あったなぁ。外注した設備で作ったのでそのようなことが起こったとか…?まだまだ折り返し地点の発展らしいので応援していきたい企業でした。 mRNAは自由に編集できるシロモノなので発表されたウイルスの情報からあっという間にmRNAワクチンをつくったのだとか?ほかにも先端技術の横文字ワード満載で読み応えありすぎの内容でした。2022/09/30

ハッシー

64
★★★☆☆ 自分も打っているワクチンを供給しているモデルナ社。謎が多いこのバイオベンチャーの正体が知りたくて手にとった一冊。この会社の革新性には鳥肌が立った。バイオテック界の「テスラ」と呼ばれるだけあって、今後製薬業界に破壊的なインパクトを与える可能性のある革新的な会社。新書でここまで面白いのは久しぶりで脇目も振らずに読み進めたが、その面白さも74ページまで。残りの2/3以上はGAFAや中国アリババのエコシステムの話や、米国の薬局チェーンCVSヘルスの話など、タイトルとは関係ない話で期待はずれ。2021/12/24

ぽてち

31
先日読んだ『mRNAワクチンの衝撃』は、ビオンテック(+ファイザー)がいかにしてコロナワクチンを開発したかのドキュメンタリーだった。対象をモデルナにした同様の書籍かと思ったのだが……。第1章こそモデルナの話(ではあるがあくまでもビジネスモデルの分析)だったが、第3章はアップル、第4章はアマゾン、第5章はアリババ、第6章はCVSヘルスとどんどん話がずれていく。おそらく日本では展開されないビジネスの話をされてもねえ……。映画『プロメテウス』で、“人類の起源云々”と煽りながら開始数分で失笑したのを思い出した。2022/03/16

my

7
Kindle。ワクチンについて知りたかったが、モデルナの章は前半30%、残り70%はヘルスケア産業の動向だったのでちょっと思ってた本と違った。しかしモデルナが"ワクチン界のテスラ"と言われるほど、急躍進をとげてきたベンチャー企業という事は意外と知られてないのでは。mRNAの画期的さは本書で学べます。2022/06/10

うつしみ

7
かつて養老孟司は人間社会は脳の模倣と言ったが、ついに生命の模倣が始まった。生命ほどシンプルかつ高性能なモダリティはない。モデルナはRNAからの蛋白合成という生命の営みそれ自体をそのまま企業戦略にしてしまった。さらにはその試行錯誤の実際を極限までDxで自動化しようというのだから、プロジェクトの一つ一つがまるでデジタル空間に新たな生命を生み出すが如きである。このプラットフォームにGAFAMやBATHが乗っかれば医療を劇的に変えるかもしれない。終始肯定的論調で書かれる本だが、その圧倒的な力に末恐ろしくもなった。2022/01/03

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