はじめての

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紙書籍版価格
¥1,760
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はじめての

  • ISBN:9784164010044

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内容説明

「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!

日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説、音楽、映像など、さまざまなジャンルで作品を展開しながら物語世界をつくりあげていく、壮大なプロジェクトが始まりました。

小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
この書籍『はじめての』には以下の4作品が収録されており、これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。(第一弾は、「私だけの所有者」を原作とした楽曲「ミスター」)

「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月) 
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)

※文字をやや大きくし、漢字にはルビを多めにふっています。
それぞれの作家のファンはもちろん、全ての世代の方々に楽しんで頂ける、「はじめての」読書にもお勧めしたい小説集になりました。

■YOASOBIからのメッセージ

4作品全て本当に面白くて、読み終えた時、全作品、計4回「めちゃくちゃ面白かった!」と声に出し、原稿の前で拍手をしました。「はじめての」という一つのテーマから生まれた4つの色とりどりな物語が、それぞれ違うゴールへと向かう様に心が震えました。
(YOASOBI composer Ayase)

はじめて読んだ物語なのに、私の奥底に眠っている記憶が呼び起こされるような体験でした。 4つの物語、4つの世界と出会って生まれたこの感動を、まっすぐに歌に乗せられたらと思います。
(YOASOBI vocal ikura)

■作家からのメッセージ

初めての挑戦をたくさん詰め込んだら、むしろ自分の原点とも言うべき、好きな人との物語になりました。恋よりも強い絆で結ばれた「私だけの所有者」にこの短編で出会ってください。
(島本理生)

人は誰でも、その出会いの前と後で人生が変わってしまうような一生モノの出会いの経験があると思います。その一夜を通じて、前の自分にはもう戻れなくなるような、そんなはじめての家出を書きました。この小説もまた、読む前と読んだ後で誰かの何かが変わると信じて、送り出します。
(辻村深月)

いつも物語をつくる時は、そのイメージに合った音楽を探すようにしています。ぴったりな音楽が見つかれば、その音楽が私を正しい方向に導いてくれるからです。今回はまず物語が先にあり、そこから音楽が誕生するという企画で、私にはまったく新しい経験に、胸が高鳴っています。
(宮部みゆき)

「はじめての」というお題をいただき、私もはじめての設定にトライしてみました。時空を超える片思い――この物語が、読者の皆さんの過去に灯る大事な瞬間とつながってくれますように。
(森 絵都)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

512
4人の人気女性直木賞作家が、YOASOBIとコラボした作品集ということで読みました。どの作品もクオリティが高く面白いですが、オススメは、「『ヒカリノタネ』ーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)です。このレビューはミスター - YOASOBIを聴きながらを書きました♪ https://www.suirinsha.co.jp/books/detail5.html https://youtu.be/3dRmVUcfIMs2022/03/19

うっちー

317
YOASOBIとコラボとのことですが、SF的でない、辻村、森作品が良かったです2022/04/10

ひさか

314
2022年2月水鈴社刊。書き下ろし。4人の直木賞作家に依頼した「はじめて」をテーマにした島本理生:私だけの所有者、辻村深月:ユーレイ、宮部みゆき:色違いのトランプ、森絵都:ヒカリノタネ、の4編のアンソロジー。何がはじめてなのかは、作家さんまかせのようで、それぞれ、好きになった、家出、容疑者、告白、というお題を選ばれたよう。また、それぞれに色を充てていて、閉じた本の横から靑、紫、橙、桃、の色ページが見えるのが楽しい。いずれのお話にも共感できるところが少なく、ちょっと残念です。2022/07/02

美紀ちゃん

272
作家が豪華4人とも大好き。①近未来もの。ラストは命がけ。アンドロイドは、孤独から解放されるためのもの。でも、家族。それが「好き」ということだょね。②ユーレイかも。ユーレイって怖いものだと思ったけど、こんなふうに人を生きる方に繋ぎ止めたりするユーレイもいるんだなぁと感じながら花火をする中学生の女の子。死ななくて良かった。③この世界の平行世界が存在する世界。名は体を表す。カッコいい終わり方。④料金のかかるタイムトラベル。過去に戻って、告白を無かったことにする。これは微笑ましい。曲も聴いてみようと思う。2022/05/05

ひめか*

263
森さんの「ヒカリノタネ」が一番好き。こんなにユーモアのある筆致なの意外。これまでの3度の告白をなかったことにするために、タイムトラベルする。告白する度に世界を狭くしたのではなく、その裏で別の世界を育ててきたと気づき、幸せなラストに胸がいっぱいになった。辻村さんの「ユーレイ」もよかった。自殺しようと電車で小さな駅に着いた女の子が不思議な少女と一夜を過ごす。ほんのり温かく優しい気持ちになる。島本さんと宮部さんはSFっぽくてあまり入り込めなかったけど、「私だけの所有者」はアンドロイドの想いに胸がキュッとなった。2022/10/28

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