講談社文庫<br> さざなみ

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講談社文庫
さざなみ

  • 著者名:沢村凜【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2022/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784062768832

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内容説明

絹子さんと俺がこっそり仕掛けた<小さな親切>の波紋の行方。ちょっとミステリアスで、心がほっこりする長編小説ーー三つ揃いを着て、雇主を「貴人」と思うこと……。借金まみれで自己破産寸前に追い込まれた「俺」は、住み込みの執事として雇われることに。賄いとガードマンと秘書にかしずかれて、銀杏(いちょう)屋敷に住まう謎の若き女主人・絹子さんの、無理難題に応えようとして、思いついた「波紋のチンギスハンのシマウマ作戦」の反響は?
◎(沢村さんの作品の)登場人物の多くは本作の「奥山史嗣」のように品行方正なほうなのに、「罪(黒)」に分類されるような行動もとってしまう。人間は、善悪の両方をあわせ持つものだから。共感できる心象風景と、人物の背景に広がるリアルな世界を、沢村さんは、興趣に富んだミステリー仕立てで書いている。本作ではなんと、「波」を小説にした。――<青木千恵「解説」より>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

96
なぜか執事という仕事についた秋庭。ある任務を遂行するために思い悩む奥山。ケースA〜Gの人々。3種のエピソードが交互に語られることで全貌が見えてくる。中盤までは何が何やらわからないが、ラストの収束が気持ちいい。「波紋のチンギスハンのシマウマ作戦」とは?他人に小さな親切をするって、案外むずかしいものだ。2016/05/09

はらぺこ

55
銀杏屋敷、奥山史嗣、ケースの3つが順繰りに続くので最初は何が何やらさっぱりでしたが最終的にはオモロかったです。ケースは、所詮そんなもんやろなぁと思わされたり、自分も何かしてみよかなぁと思わされたり色んな種類が有って良かった。 銀杏屋敷の主人公の父親は嫌い。 2013/05/17

はるき

15
途中経過がめんどくさい。でも伏線の回収は巧い。でもちょっと荒唐無稽が過ぎるかも・・・・。物語の方向性が分からず反応に困った。2015/05/28

灰音

5
短編がいくつかあって、接点があるかと思って読んでたらなくて、???って感じだったけど最後の方のネタバレでやっとその接点に合点がいって物語を理解した さすが沢村凛‼️ 2度読み必須2024/04/09

秋桜

4
沢村さんの作品は、いつも大切なことを気づかせてくれる。この作品もしかり。人は、みんなつながって生きている。2014/06/03

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