内容説明
実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。奔放なふじ子に振り回され、恋人の芝崎夕貴斗を奪われてしまう。ある日、夕貴斗の消息を探るライターが現れ、彼の遺書らしき手紙があると珠美に告げる――。二人の女性作家の過去と現在が複雑に絡み合い、情念が蠢く。そして衝撃の結末が!(『銀の砂』改題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
したっぱ店員
40
買ってから改題されたものと気づいたが幸い未読で良かった。作家の、女の業、共依存など重苦しくねっとりとした話であった。興味深くはあったけど、とにかく読んでる間がしんどくてすかっとしない。やれやれ。2016/08/24
nyanco
37
「銀の砂」の改題。 手元に届いてから表紙に小さく表記されていました。 「銀の砂」は未読だから良かったのだけど、改題については解りやすくして欲しいと感じます。 文庫化されるのに10年ほど掛かっているので、時代背景が少し違うと感じる部分があります。 ふじ子と珠美、二人の女流作家、内弟子的に秘書の仕事をしていた珠美。 ふじ子への様々な感情、女性ならではの感情表現は流石に巧いです。 ただ、作品としては後味があまり良くなかったかな。2016/08/10
marumo
28
2006「銀の砂」を改題、改稿。超ベストセラー作家で、美貌&我が儘な藤子(山村美紗に思えてしかたなかった!) 藤子の許で秘書をしていた伸び悩みの作家・珠美。二人の女性作家の一言では言えない関係が描かれています。いくらでもドロドロさせられそうですがそうはせず、読みやすく抑制の利いた文章でつるつると読み手を引き込んでいく。幾度もレズなのか?と問われるほどの二人の関係は読後も未消化。安易に咀嚼できない特別な関わりを思いました。この内容で独白体を使わないことに作者の矜持を感じます。他の作品も読んでみたい。2016/12/03
ロマンチッカーnao
24
売れっ子作家とその秘書の売れてない作家。その売れてない作家の恋人を売れっ子作家が取ってしまって、売れてない作家が秘書をやめて、結婚し、そしたら、その取られた元恋人が失踪と、まあ、ミステリーと思い読んでいたら、途中から純文学やん。と思ってしまう展開。売れっ子作家の過去。地方で結婚し、失敗、子供も旦那側に取られて、東京へ。その後、小説家となり成功を収めるが、男にだらしない。それは過去の自分を乗り越えるための行動。誰も愛してなんかいない。売れっ子作家の心の底に迫る。しかし、女二人の濃密な関係は読んでて疲れます。2018/09/08
DONA
24
かなり重い話でした。しかも、同じ女性が読むと余計に辛いし重い。女性なら誰でも思い当たる部分があるような内容なので、共感しすぎる気がして読み辛かったです。男性だと意味がわからないかも??2016/08/24
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