創元推理文庫<br> たまさか人形堂ものがたり

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創元推理文庫
たまさか人形堂ものがたり

  • 著者名:津原泰水【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 東京創元社(2022/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488469047

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内容説明

会社をリストラされ突如無職となった澪(みお)は、祖母が遺した小さな人形店を継ぐことにした。人形マニアの青年・冨永と謎多き職人・師村の助けを得て、いまでは人形修復を主軸にどうにか店を営んでいる──自分がモデルになったという、顔を粉々に砕かれた創作人形の修復を希望する美しい女性。だが、その人形が創られたのは、彼女が生まれた頃と思しい三十年以上前のことだと判明する(「毀す理由」)。ほか、伝統的な雛人形を有する旧家の不審死、チェコの偉大な人形劇団の秘密など、名手が人形を通して人の心の謎を描く珠玉の短編を収める。書き下ろし短編「回想ジャンクション」を収録。/解説=紅玉いづき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

49
テディ・ベア、ラブドール(ダッチワイフ)、村上の雛人形と土人形、マリオネット、市松人形、文楽の頭…人形をテーマにすると不気味な物語になりがちだし、実際不気味めな話なのだが、女店主、職人、人形マニアで手先の器用な若者等の登場人物たちが軽めな会話をし続けているので夜中に読んでも大丈夫。作者はシリーズ化する予定だったようだが不幸にも続編があるのみ、合掌。2023/12/09

あたびー

41
直前に「妖都」を読んだので「これは同じ人が書いた小説か??」となっている。小野不由美「営繕かるかや」とちょっと似た雰囲気を纏いながら、こちらでは怪異はほぼ起こらない。キャラの立った2人の職人が醸し出す雰囲気はずっとその店の中に座っていたいような気分にさせる。店主の澪さんも同じ気持ちになっていたのは最後まで読まなくてもちゃんと伝わってくる。この本に続編があってよかった。またこの店の空気に浸れる。そして津原さんの魂も、この店の中に漂っていると想像したい。2022/10/28

りー☆ 低浮上気味

35
祖父から引き継いだ小さな人形販売店、そこに持ち込まれる人形の修復作業を軸に、依頼主とそこで働く人々の抱えるものが描かれた短編集。会話の流れや言い回しが独特で、最後まで読みましたが自分には合わなかったようです。内容も専門性が高めで、人形に興味があればもっと面白く読めたかもしれません。2022/09/10

ぶんぶん

27
【図書館】タイトルに惹かれて借りて来た。 祖母から人形店を引き継いだ「澪」のお話し。 澪は素人で、職人の師村とマニアの冨永の人形修復の話が進行、持ち込まれる人形やぬいぐるみを通して心の移ろいを描く連作短編集。 一筋縄でいかない人形店の仲間意識が、何となくありそうな雰囲気で面白い。 続編があるそうでリクエストを。 作者急逝との事でビックリ。 エログロも書くと言う事で、ラブドールのくだりは納得(笑)2022/11/03

JILLmama

19
温かくて優しい気持ちになれる連作短編集。 津原さんこんな感じのもの書くのですね。不思議。 どちらも好きだけど。2022/07/17

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