岩波文庫<br> 高村光太郎詩集

個数:1
紙書籍版価格
¥715
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
高村光太郎詩集

  • 著者名:高村光太郎
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 岩波書店(2022/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784003104712
  • NDC分類:911.56

ファイル: /

内容説明

世俗的なものとの妥協を排し,不断の情熱をたぎらせて人生の意味を追求し続けた光太郎の詩は,美しいもの,真実なものに対する善意と愛に満ちている.その歩みの中から九十三の詩篇を精選し,「道程」より・「道程」以後・「智恵子抄」より,の三部に編んだ.作者が生前自ら校閲した最後の詩集である. (解説 奥平英雄)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

「道程」より┴失はれたるモナ・リザ(1910, 12)┴根付の国(1910, 12)┴画室の夜(1911, 1)┴寂寥(1911, 3)┴声(1911, 5)┴風(1911, 5)┴新緑の毒素(1911 6)┴廃頽者より(1911, 6)┴『心中宵庚申』(1911, 6)┴夏(1911, 6)┴けもの(1911, 7)┴父の顔(1911, 7)┴あをい雨(1912, 6)┴夏の夜の食慾(1912, 8)┴犬吠の太郎(1912, 9)┴さびしきみち(1912, 10)┴狂者の詩(1912, 11)┴戦闘(1912, 12)┴カフエにて(1913)┴山(1913, 11)┴冬が来た(1913, 12)┴冬の詩(1913, 12)┴牛(1913, 12)┴道程(1914, 2)┴万物と共に踊る(1914, 3)┴秋の祈(1914, 10)┴「道程」以後┴わが家(1916)┴花のひらくやうに(1916)┴小娘(1917)┴丸善工場の女工達(1920, 8)┴米久の晩餐(1921, 8)┴雨にうたるるカテドラル(1921)┴クリスマスの夜(1922, 1)┴落葉を浴びて立つ(1922, 11)┴鉄を愛す(1923, 5)┴とげとげなエピグラム(1923)┴清廉(1924, 11)┴月曜日のスケルツオ(1925, 1)┴白熊(1925, 1)┴傷をなめる獅子(1925, 3)┴車中のロダン(1925, 8)┴葱(1925, 12)┴後庭のロダン(1925, 12)┴無口な船長(1925, 12)┴象の銀行(1926, 2)┴十大弟子(1926, 2)┴苛察(1926, 2)┴ミシエル・オオクレエルを読む(1926, 5)┴火星が出てゐる(1926, 12)┴怒(1927, 3)┴偶作 四篇(1927)┴花下仙人に遇ふ(1927, 4)┴母をおもふ(1927, 8)┴冬の言葉(1927, 12)┴旅にやんで(1928)┴ぼろぼろな駝鳥(1928, 2)┴当然事(1928, 4)┴首の座(1929, 1)┴孤独が何で珍らしい(1929, 11)┴刃物を研ぐ人(1930, 6)┴のつぽの奴は黙つてゐる(1930, 8)┴偶作 七(1935)┴村山槐多(1935, 9)┴ばけもの屋敷(1935, 9)┴象(1937, 7)┴孤坐(1938)┴手紙に添へて(1938, 1)┴団十郎造像由来(1938, 3)┴つゆの夜ふけに(1939, 6)┴冬(1939, 11)┴へんな貧(1939, 12)┴薰を彫る(1940)┴救世観音を刻む人(1943)┴「智恵子抄」より┴人に(1912, 7)┴郊外の人に(1912, 11)┴深夜の雪(1913, 2)┴人類の泉(1913, 3)┴僕等(1913, 12)┴晩餐(1914, 4)┴樹下の二人(1923, 3)┴鯰(1926, 2)┴あなたはだんだんきれいになる(1927, 1)┴あどけない話(1928, 5)┴美の監禁に手渡す者(1931, 3)┴人生遠視(1935, 1)┴風にのる智恵子(1935, 4)┴千鳥と遊ぶ智恵子(1937, 7)┴値ひがたき智恵子(1937, 7)┴山麓の二人(1938, 6)┴レモン哀歌(1939, 2)┴荒涼たる帰宅(1941, 6)┴亡き人に(1939, 7)┴梅酒(1940, 3)┴あとがき(奥平英雄)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

111
高村光太郎詩集の中では北川太一編が、詩の下部分に詳しい解説が載っていてわかりやすいのだが、こちらは作者自身が校閲した九十三の詩篇を、「道程」より・「道程」以後・「智恵子抄」より、の三部に構成されている。詩集はいつも感覚で読むものだからどうしても好みで選んでしまうが、やはり『道程』には奥深さを感じる。表題作の「道程」はもちろん、”世界がわかわかしい緑になって、青い雨がまた降ってきます”・・で始まる「人類の泉」、父の顔を粘土で作りながら物想う「父の顔」は今ならその意味がすごくわかるし共感できる。 2014/04/28

クプクプ

87
高村光太郎が彫刻家だということを初めて知りました。自然に対する美や女性に対する美意識が非常に高いです。掲載されている全ての詩が良いですが、私は「ミシエル・オオクレイルを読む」という詩の中の「もうおけらが啼いてゐる。」という文章が一番こころに響きました。私は幼年期から青春時代を狭山丘陵で過ごしましたが、近所の池の土手でケラが鳴いていたのを思い出しました。ケラはモグラのような前足をもつコオロギの仲間なので鳴く虫なのです。短い文章ですが、改めて詩というものは侮れないな、と感じました。2022/05/10

しーふぉ

20
僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る で始まる道程や智恵子は東京に空がないといふ で始まるあどけない話しなど聞いたことある詩がたくさんある。これを読んで高村光太郎好きになりました。2014/11/18

たまきら

14
旦那さんが出しっぱなしにしていたので…やっぱり道程はいいな。牛の詩は忘れてたなあ。2015/08/07

おとん707

11
私は詩を鑑賞するということをほとんどしたことがなく、したがって感想を書く自信もないのだが敢えて書いてみる。本書は「道程」より、「道程」以降、「智恵子抄」よりの三部構成で、正直「道程」の詩は私には難解過ぎた。欧米留学から帰国直後の、何かしなければない焦り、のようなものを感じるが私には理解しきれなかった。「道程」以降は彫刻制作の現場を詠った詩に作者の秘めたる情熱を垣間見た気がした。やはり「智恵子抄」は一番心に沁みる。夫が妻をこんなにも純粋に全面的に愛することができるとは。鑑賞していて奇跡を見る思いだった。2024/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/498769
  • ご注意事項