内容説明
世紀末から新世紀にかけ,時代の結び目に何が起きたか? 忘れてはならないこと,記憶しておくべきことは何か? 著者は毎週,世界的大事件からスポーツ・芸能まで,時代の肌触りを記録すべく,ホームページに「ニュース詩」を創り続けた.「ニュース詩」100篇と語り下しによる,異能の作家渾身の現代日本社会論!
目次
ニュース詩という発想┴僕自身にとっての位置づけ/癌になっての思い/「自画像」ではない日記を書く/「甲子園の詩(うた)」と『あッ識捻転』,そしてニュース詩/「時代の風」を記録する/ブームの危険性/『時代おくれ』の感性/隠し絵という技法/時代ゆえに輝き,そして滅びないことば/インターネットで発表した理由/コンピュータを神さまにしてはいけない/インターネットの論理に逆らう/うなずきながら読む「縦書き」/神棚におかれた手書き原稿/手書きに込められた「熱」/ただハードルが低くなっただけ┴時代の結び目とことば感覚┴世紀末・新世紀を生きる感覚/俯瞰・客観の姿勢/居座らない,臓物を見せない/純文学的語彙の使い方/100パーセントの正義も悪もない/あたりまえなことはことばにならない/被害妄想をひきおこすことば/3Kということばを定着させたマスコミの罪/会話能力はどこへ行った/隠語で語られる社会/昭和が終わりソングがなくなった┴迷える「日本人」像┴迷える「日本人」像/テレビが破壊したもの/距離感を狂わせてしまう/ニュースは編集されている/スパイの小道具まで登場する時代/失われた時代での楽園探し/一線を越えないための知恵と情報/大人がなぜ子どもっぽい犯罪を起こすのか┴スポーツとヒーロー・ヒロイン┴イチローと中田の顔はやさしくない/ヒーロー・ヒロインの可能性/野球という神話/2002年ワールドカップ/哲学をもっていることのすごさ┴永田町という舞台┴信用をなくしているのに恥じない政治家/なぜ演説が下手なのか┴遠いアメリカ┴憎みきれないアメリカ/ルールを平気で変える国/やはり思いは複雑┴癌とテロリスト┴9.11,その日/世界との向き合い方/「羞恥心」は「羞恥神」/追悼と挽歌/時代の悲鳴に耳をかたむける/どうせだったらいい国に┴あとがき┴ニュース詩年表
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