岩波新書<br> 愛すべき名歌たち - 私的歌謡曲史

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岩波新書
愛すべき名歌たち - 私的歌謡曲史

  • 著者名:阿久悠
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2022/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784004306252

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内容説明

戦後歌謡史のヒットメーカー,数々の名曲を生み出してきた人気作詞家による自伝的歌謡曲論.人々の記憶に残る思い出のメロディや一世を風靡した大ヒット曲など,幼少期から現在まで,心をゆさぶり続けた「名歌」たちの息づかいを時代の風景の中に描き出したセンチメンタルな歌物語.

目次

I 〈戦後〉という時代の手ざわり(1940~1954)┴幼年時代┴湖畔の宿/長崎物語/妻恋道中/東京の花売娘/港が見える丘/三日月娘/とんがり帽子/異国の丘/憧れのハワイ航路/湯の町エレジー┴高校まで┴東京ブギウギ/青い山脈/悲しき口笛/かりそめの恋/玄海ブルース/東京キッド/野球小僧/白い花の咲く頃/ボタンとリボン/上海帰りのリル/君の名は/お富さん/テネシー・ワルツ┴II 都会の響きと匂い(1955~1964)┴大学時代┴カスバの女/ハートブレイク・ホテル/狂った果実/野菊の如き君なりき/この世の花/銀座の雀/有楽町で逢いましょう┴広告の世界で┴月光仮面は誰でしょう/爪/黒い花びら/北帰行/上を向いて歩こう/銀座の恋の物語/高校三年生/大学かぞえうた/黒いシャッポ/ルイジアナ・ママ/スーダラ節/恋のバカンス/東京五輪音頭/おんなの宿┴III 時代の変化を感じながら(1964~1971)┴放送作家時代┴東京ブルース/花はどこへ行った/柔/君といつまでも/バラが咲いた/女のためいき/帰って来たヨッパライ/夜霧よ今夜もありがとう/恋の季節┴遅れて来た作詞家┴朝まで待てない/ブルーライト・ヨコハマ/夜と朝のあいだに/時には母のない子のように/白い蝶のサンバ/圭子の夢は夜ひらく/男と女のお話/ざんげの値打ちもない/わたしの城下町┴IV 競いあうソングたち(1971~1975)┴フリー作家の時代┴また逢う日まで/ピンポンパン体操/傷だらけの人生/結婚しようよ/ひとりじゃないの/学生街の喫茶店/あの鐘を鳴らすのはあなた/神田川/ジョニイへの伝言/なみだの操/あなた/昭和枯れすすき/ひと夏の経験/宇宙戦艦ヤマト┴新感覚をめざして┴港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ/時の過ぎゆくままに/「いちご白書」をもう一度/およげ!たいやきくん/乳母車/北の宿から┴V 時代に贈る歌(1976~1989)┴歌の黄金時代┴ペッパー警部/津軽海峡・冬景色/みかん/気まぐれヴィーナス/思秋期/サムライ/サウスポー/舟唄/いい日旅立ち/もしもピアノが弾けたなら/矢切の渡し/お嬢さん乾杯/居酒屋/イン・ザ・ムード/六甲おろし/熱き心に/時代おくれ/川の流れのように┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

118
なぜこのような本が絶版になってしまっているのでしょうか?作者かあるいはご遺族の意向なのでしょうか?私にはいい本でぜひ復刊してほしいと思いました。阿久さんのご自分の生涯と昭和のその時々の歌を昭和15年の「湖畔の宿」から平成元年の「川の流れのように」まで思い入れたっぷりに語ってくれています。私もすべての歌を知っているので当時をなつかしく思い出しました。2018/05/15

新地学@児童書病発動中

88
歌謡曲で昭和を振り返るという趣向が素晴らしい。戦争で焼け野原になった日本が高度経済成長を経て、経済大国になっていく過程が歌を通して実感できる。昭和の影の部分も描かれおり、人々のやるせない思いを歌謡曲が受け止めていたこともあったようだ。例えば昭和45年の「圭子の夢は夜ひらく」など。昭和50年の「およげ!たいやきくん」が一番懐かしかった。普通に楽しく歌っていたが、この歌にはサラリーマンの哀感がこめられていたそうだ。2015/01/16

ちくわん

20
1997年7月の本。1997年4月~1999年4月、朝日新聞に連載。阿久悠氏本人の作品を中心に読む。演歌、ピンクレディー、ジュリー、アニメと幅広い。なかでも「また逢う日まで」は私のOSを構成する一部。「思秋期」と「時代おくれ」のエピソードは泣。兄は戦死、9才で終戦。この世代が残したものを、確りと噛みしめたい。2022/09/24

ゆっち

3
作詞家 阿久悠氏の数ある本の中の一つだが、これを読むと昭和に流行した文化的な背景もわかり、その頃流行ったものによって、恋の歌がどう生まれてきたかがわかった。また自身の作品だけでなく、昭和中期の流行歌についても阿久氏の個人的な見解が書かれており、当時を知る人の一意見を知ることもできた。作詞した岩崎宏美さんの「思秋期」は阿久さん自身も気に入っていたそうだが、レコーディングの時のエピソードは興味深かった。2014/07/20

Sakae Nakato

3
昭和の名曲にまつわるエッセイ。沢田研二の「時の過ぎゆくままに」がいつも流れていたのは15歳の頃。「堕ちる」という「おちる」を初めて知って、男と女が堕ちて行く世界におびえたりした。「ジョニィへの伝言」が流行った時は高校生だった。2014/03/16

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