岩波ジュニア新書 政治参加で未来をまもろう

著者名：首藤信彦

岩波書店（2022/02発売）

• ISBN：9784005005420

内容説明

若者は政治に無関心？　いや，そんなことはありません．18歳の市長が誕生したアメリカ，フランスの全国高校生連合，韓国の高校生向けインターネット新聞と各国の若者の社会活動は活発だ．教育，就職，平和など世の中の不安や不満を解決するための政治の役割，若者自身の政治との関わり方をアドバイス．

目次

はじめに┴第１章　政治って、何だろう？┴１　私はなぜ政治に取り組んでいるか？┴２　私はなぜ政治家になったか┴３　ホームメイド政治家┴４　選挙活動の困難さ┴５　一人生一公職┴第２章　民主主義について┴１　民主主義とは┴２　未完のプロジェクトとしての民主主義、進化する自由┴３　草の根民主主義┴４　宮沢賢治が「ポラーノの広場」にこめたメッセージについて┴５　「草の実」民主主義のすすめ┴第３章　現代社会に翻弄され侵食される若者┴１　社会的役割を失った若者┴２　社会に侵食される若者の生活┴３　自分の現在と未来を自分でまもれない若者┴４　病理的な自虐へ向かう若者┴第４章　世界の若者は何をしているか┴１　マニフ（デモだ）！と叫ぶフランスの高校生┴２　アメリカでは高校生が市長に┴３　韓国でも高校生が活躍┴金祉訓さんへのインタビュー┴第５章　求められる日本の若者の政治参加┴１　なぜ若者を政治から遠ざけるのか？┴２　どのように若者は政治から遠ざけられてきたか？┴３　選挙法の不可思議┴４　国会（議会）のホームページを見よう。国会を傍聴しよう！┴５　若者へのお願い┴第６章　どのように政治参加するか┴１　勉強会、集会┴２　講演会┴３　チラシ、ポスター┴４　ロビー活動┴おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆りはこ☆]

これはいい。ちょうど私くらいの年代の人のために書いてる。当方17才。だが、やはり若者の政治の関心は薄い。私以外の人がこの本を借りてないことからもそれがわかる。自分はそんなに政治から隔離された世界に住んでいたのかと驚いた。ウイルス、後で除いてみます。

2016/05/12

[Hayato]

岩波ジュニア新書だから読みやすいのかなと思ったけど、親しみにくかった。難しい。。。

2017/07/28

[AKa]

ありそうで無い？政治活動入門書として結構価値があるのでは。著者は民主党議員で、小泉政権時の浪人中に書かれたもの。私はどちらかと言うと右(と思う)なせいか、主張に首を傾げるところが多かったものの、「主張したくても難しい」選挙制度への疑問など、かなり同意できるところも。政治と言うと党派にこだわりがちだけど、自分の選挙区で出馬する議員は、何が得意かだとか、自分が最重要だと思うポイントについてはどうか……要するに、有権者にも「送り出す」と言う意識がもう少しでもあれば、政治も緩やかだろうけど変わっていくのかな、と。

2012/07/26

[KF]

ドラゴン桜・桜木先生のセリフを思い出した。「 社会のルールってのはすべて頭の良い奴が作っている。そのルールは頭の良い奴に都合のいいように作られてる。逆に都合の悪いところは分からないように隠してある。それでも頭を働かせるやつはそこを見抜いてルールを上手に利用する。例えば携帯電話、給与システム、年金、税金、保険・・・みんな頭の良い奴がわざと分かりにくくして、ロクに調べもしないやつから多く取ろうという仕組みにしている。つまりお前らみたいに頭使わずに面倒くさがっていると、一生だまされて高い金払わされるんだ。」

2011/04/08

[Saito Seiichiro]

対象にしている読者は高校生のようだ。日米安保のことやベトナム反戦のことなど、現代史の知識がないとわからないことが多いだろう。

2018/12/07