魚だって考える - キンギョの好奇心、ハゼの空間認知

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魚だって考える - キンギョの好奇心、ハゼの空間認知

  • 著者名:吉田将之【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 築地書館(2022/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784806715450

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内容説明

実験に使う魚は自分たちで釣ってくる。実験器具はほぼ手づくり。研究の現場は、常に汗と涙にまみれている。トビハゼの機嫌をとり、イイダコをけしかけ、魚が考えていることを知りたい先生と学生たちの、ローテクだけど情熱あふれる、広島大学「こころの生物学」研究室奮戦記。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャーリブ

38
著者は広島大学の「こころの生物学」研究室で「サカナが何かを考えるしくみ」について研究している先生。といっても堅苦しい研究書ではありません。難解な専門用語もほぼなく楽しい読み物です。「サカナだって考える」という気宇壮大なテーマは未完のままですが、臆病だったり、好奇心や恐怖心があったり、癒やしを求めているらしいサカナたちを知ると、やはり「サカナだって考える」と考えたくなりました。興味深かったのは、サカナを実験で殺す時には深い麻酔をかけるという話。私たちが食べるサカナの場合はどうなってるの?と気になりました。○2023/11/18

tomi

36
魚は一体どんな事を考えているのか? 大学准教授の著者による学生たちとの研究レポ。人間も魚も同じ脊椎動物、脳のデザインも共通するという。小さい魚でもちゃんと好奇心があり、不安や恐怖もある。アルコールには酔い、抗不安薬で不安が抑えられる。魚を新しい水槽に入れると壁に沿って泳ぐのも不安の表れで、これも人間が慣れない場所に行くと壁際に立ったり端を歩いたりする行動と同じと聞くと、魚に親しみを感じます。2018/07/21

tosca

28
魚の思考を脳を調べて明らかにしたいという研究だけど、魚だけでなく言葉を持たない生物が何をどのように、どれくらい深く考えているのかが少しでも分かれば素晴らしいと思う。実験に使う魚は自分達で釣って飼育して愛情を持って接しているらしい所は良いと思うが、痛い実験の場合は麻酔を使うというのはショック。魚は痛点が無く痛みを感じないものだと思っていた…因みに動物の実験や飼育を行う際には生命倫理に則った方法で行うようにという大学の規定に魚は含まれないそうだが、著者の研究室ではかなり配慮をしているようだ2024/04/10

kanki

25
反応速度、人間は0.2秒。魚は0.02秒。網で魚捕るのが難しいわけだ。2022/08/26

Yuuki.

23
魚の心に焦点を当てた研究が、素人でも分かりやすい文章で書かれていて物凄く面白かった。魚の餌の取り方や求愛行動などを解説した本や番組は散々読んだり観たりしているが、魚の情動の実験なんて初めて聞いたので、この本の内容全てが新鮮だった。酔ったら人間も魚も同じとは…。魚がこんなに記憶力が良いとは…。色んな種類の魚の脳の比較図も興味深かった。研究室にいる学生さんたちとの会話や学生さんたちの様子がクスッと笑えて楽しそう。2020/07/17

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