内容説明
池波正太郎の”大好き”がつまった一冊
ル・パスタン――フランス語で「暇つぶし」。
文豪にとり、それは食、劇、旅、幼少の思い出。
さあ「自分のパスタン」を探しましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
10
図書館本。「週刊文春」に1986年11月からおよそ2年にわたって連載された画文エッセイの新装版。苦手なエッセイも池波氏の書いたものなら読めた。なにしろ語り口が小説のそれと同じで、違和感なく読めてしまう。特に、食に関する話が興味深い。池波小説に出てくる数々のおいしそうなものの原点を見たような気がした。加えて、池波氏の描いた絵の味わい深いこと。まことに才能にあふれた方だったのだなと、実感した。2022/05/06
八百蔵
2
時代と共に考え方が古くなるのは当然だが、その中に、やはり人間、そうそう変わらないもの、これをスパッと切り出して見せてくれるのは、ヤッパリ一流の作家の仕事。2024/03/31
vivi
1
★★★☆☆2022/05/28
花陽(かよう)読書会
1
題名の「ル・パスタン」とは、日本語で「暇つぶし」といった意味だそうです。池波正太郎の、時代小説の文章とは違った味わいのある文章。フランスからイタリアにかけての旅行記や、映画の話、歌舞伎の話、etc...の内容は、日記のような書き物になっています。ここ最近、現実の世界ではロシアによるウクライナ侵攻があったり...暗い気分に落ち沈みがちな中で、こういった本を読書できる時間は、とっても大切。心が洗われました。2022/04/12
でろり~ん
0
昭和が詰まってますねえ。好い一冊でした。絵をふんだんに見られるのはありがたいんですが、装丁ね、文庫本の。フォントが読みづらかったです。気取ったつもりなのかもですけど、だいなし、って感じがします。池波正太郎のイメージにも合わないでしょ! せっかくの一冊なのに。2023/11/11