内容説明
池波正太郎の”大好き”がつまった一冊
ル・パスタン――フランス語で「暇つぶし」。
文豪にとり、それは食、劇、旅、幼少の思い出。
さあ「自分のパスタン」を探しましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まいさん
10
池波正太郎自筆の味わい深い挿絵がカラーで配された晩年のエッセイ集。「ル・パスタン」は、フランス語で「暇つぶし」だそう。歌舞伎や映画の話、思い出の味やフランス、イタリアへの旅行記等々。2024/10/16
Kira
10
図書館本。「週刊文春」に1986年11月からおよそ2年にわたって連載された画文エッセイの新装版。苦手なエッセイも池波氏の書いたものなら読めた。なにしろ語り口が小説のそれと同じで、違和感なく読めてしまう。特に、食に関する話が興味深い。池波小説に出てくる数々のおいしそうなものの原点を見たような気がした。加えて、池波氏の描いた絵の味わい深いこと。まことに才能にあふれた方だったのだなと、実感した。2022/05/06
海猫兄弟
3
4部構成になっているが特に食への記述が面白かった。鯛の握りを千枚漬けで包み昆布で胴巻きにした寿司を食べるために京都に通い詰め、終いには自分で真似て作るなど探究心には恐れ入る。うどんや蕎麦のつけダレにすり下ろした大蒜を入れるなどちょっと真似をしてみたい。フランスの田舎を旅すれば、ボリュームのある夕食に備え朝食と昼食を我慢し同行者達がギブアップするのを横目に一人完食する。これを自慢気に描くあたりが何とも微笑ましい。パリのアイスクリーム屋では行列に2度も並んで計4個も食べる。池上正太郎の人間性がさらされた一冊。2025/02/03
vivi
1
★★★☆☆2022/05/28
花陽(かよう)読書会
1
題名の「ル・パスタン」とは、日本語で「暇つぶし」といった意味だそうです。池波正太郎の、時代小説の文章とは違った味わいのある文章。フランスからイタリアにかけての旅行記や、映画の話、歌舞伎の話、etc...の内容は、日記のような書き物になっています。ここ最近、現実の世界ではロシアによるウクライナ侵攻があったり...暗い気分に落ち沈みがちな中で、こういった本を読書できる時間は、とっても大切。心が洗われました。2022/04/12
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