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内容説明
人種差別、格差問題、ナショナリズムの台頭、難民問題、経済摩擦、紛争…。世界で起こるさまざまな事象の根本には人種や民族の問題がある。グローバル化が進み、多様性の時代となるなかで、民族の知識はもはや必須教養となった。世界96カ国で学んだ元外交官が多くの取材や実体験からまとめた世界の民族の超入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
38
世界の民族をカタログ的に纏めた本。ステレオタイプな民族像を描いて下さっているので非常に分かりやすい。自分のような他の民族に縁のない人にとって、入門書としては有用だと思う。しかしながら本著に記載してある例はあくまでも典型例として見た方が良さげな部分もある。個人的にはBLACKという表現はあまり問題にならないということは勉強になった。2022/05/24
よっち
36
世界で起こる様々な事象の根本には人種や民族の問題がある。世界96カ国で学んだ元外交官が多くの取材や実体験からまとめた世界各地の民族入門書。人種差別、格差問題、ナショナリズムの台頭、難民問題、経済摩擦、紛争など、グローバル化が進み、多様性の時代となるなかで重要な要素となる民族の知識。そもそも人種・民族・国籍・国民の違いとは何か、各地域ごとに宗教や歴史などを絡めながら分かりやすくポイントを押さえた解説がされていて、似たような経緯をたどった国でもその背景が違っていたりすることがあって、いろいろ勉強になりました。2022/03/15
k sato
24
言語、文化、宗教を等しくする人々を民族と定義するならば、人種、移民、難民も忘れてはならない。それらには争いがつきもので、領土、経済格差、差別、宗教問題とは切り離せない。では、日本は、どのように考えるべきか。日本にはアイヌや琉球など、先住民族の歴史がある。先住者にとって、大和民族は移民なんじゃないだろうか。以前より、国会議員が「単一民族」と発言するたび、世論は賛否両論。この傾向は、日本だけではない。欧米でさえ、民族、人種、移民問題が次々に噴出している。他国だけなく、自国の民族性にも無知であってはならない。2022/12/08
ごく
20
仰々しいタイトルですがエリートならこれ以上の知識をお持ちなのでは⁉︎この頁・文字数で五大陸をサラッと網羅。世界史入門として中学生にお薦めしたい。個人的にはアフリカの現状が興味深かった。ウクライナ侵略前、露研究家が“プーチンはソ連崩壊が欧米に敗北した結果のように扱われることに憤っているのでは?“と語っていた。本書でも西欧の価値観が正当であり、それが基盤の歴史が随所に窺える。結局、経済力のある国の体制が正当だと屈した民族は思わされていたかも。とすると、今、経済成長著しい国々の動向がとても気になる∑(゚Д゚) 2022/05/12
奈良 楓
18
【良かった】民族と人種、国民を整理できていなかったことが、本の冒頭の指摘で分かりました。特に印象に残ったのがアフリカと中南米の章で、実際に世界を仕事で回った著者なので書けたのだと思います。差別や偏見をなくそうという著者の熱い気持ちが伝わります。2023/03/21