内容説明
ユカ、33歳、専業主婦。一人で過ごす夜に耐え切れず、ツイッターに裏アカウントを作る。毎晩違う香水の匂いをまとって帰る夫への不満は、ナンパ師アカウント「圭太」とのやりとりで紛らわす。表で「普通の人」でいるために、裏で息抜きを必要とする人々。特別で在りたい欲望と誰かとつながりたい寂しさに溺れながらも、前に進む力を む物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wankousan
1
共感出来る事は少なかったが読むには面白かった。表現や言葉の言い回しが上手い。2024/08/06
もちまる
0
初めて読んだはぁちゅうさんの本。冒頭の一言にグッと引き込まれ、そのまま一気に読んじゃいました。テンポも良く、読みやすかったです。寂しややトラウマ、野心、承認欲求…いろんな事情を抱えてTwitterの裏アカの世界を生きる人たちのお話。好き嫌いはわかれるがだけど、わたしは後味すっきり読めました。2024/10/13
マスター♪
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面白い!他の本も読んでみよう。2024/09/19
らい
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私にも裏垢がある。好きなアーティストとお笑い芸人のことだけを呟き、リア友とは一切繋がっていない。そこでの私はある意味でもう1人の私。「私」を知っている人にはみられたくない私。これがないと生きていけない訳ではないし、無くなっても普通に生活はできる。でもこのアカウントを持つことで「私」の生活に彩りが加えられていることもまた事実である。そうやって自分を保つしかないのだと思うと悲しくもなるし、逆にそれだけでいいのかと心強くもある。2024/05/03
まみむめも
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電子書籍にて。寂しさを埋めるためTwitterの裏アカをやる人々の話。ナンパしてくる男性の写真をもらってはブロック、を繰り返すセックスレス主婦。人のツイートをパクって人気になってる大学生。童貞狩りするアラフォーやナンパ師。 Twitterでも現実でも孤独が付きまとい、抗い、なんとかゆっくりと自分なりの受け止め方を見つけていく。切なくも強い小説だった。2022/10/07