内容説明
原作のストーリーを追いながら、厖大な資料を駆使して、その背後にある数多くの新事実を発掘!司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』をさらに面白くする著者渾身の作!
(※本書は2009/11/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mzo
11
『坂の上の雲』の要約と、書かれた背景を一冊にまとめた本。久しぶりに再読したくなるし、ドラマも見返したくなりました。2021/09/10
トラッキー
2
坂の上の雲を読み直す気力がなかったので、とりあえず一冊で済む本書を手に取った。日露戦争を始めるにあたり、日本は欧米主要国に密使を送り、日本への支持を喚起するとともに、講和を取り持ってくれるよう工作した。始める前から終わらせ方を考えて戦争をした。しかし、日露戦争の想定外の大勝利に直面し、そうした周到さを忘れてしまったように思う。3人の主人公のうち一人でも、もっと長生きしていたら、時代は変わっていたのか。しかし明治の時代を作るのに燃え尽きた3人には、その余力はなかったのだろう。2021/06/21