さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち

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さばの缶づめ、宇宙へいく 鯖街道を宇宙へつなげた高校生たち

  • ISBN:9784781620428

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内容説明

「宇宙食、作れるんちゃう?」
はじまりは生徒の一言だった。
数々の困難をのりこえる大気圏突破ノンフィクション!

地域の名産「よっぱらいサバ」の缶づめが、宇宙へ旅立った! そこには12年にわたる物語があった。一筋縄ではいかない開発、学校統廃合の危機。葛藤の中で一人一人が力を合わせたとき、宇宙への扉が開いた──。


「大きすぎる夢は、一人で実現するのは難しい。
でも長い年月をかけて、一人一人が力を合わせた時、信じられないことが現実になることがある」

2022年発行高校英語の教科書(三省堂刊)でも紹介!
小浜水産高校から若狭高校へ引き継がれた、宇宙食開発のもようを、宇宙ライターの林公代氏が詳細な取材で迫る。

【目次】
プロローグ 「野口さん、サバ缶食べてますよ!」
第1章 「この学校、潰れるで」
第2章 「1億円はかかりますよ」
第3章 「宇宙食、作れるんちゃう?」
第4章 「缶詰は宇宙に飛ばせない!?」
第5章 「学校がなくなる!?」
第6章 「何、夢を語ってるんだ」
第7章 「5点満点の6点です」
第8章 「特に話題の宇宙食を紹介しましょう」
第9章 「鯖街道、月へ、未来へ」
エピローグ 学びのビッグバン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

143
野口聡一宇宙飛行士がISSでさば缶を食べながら「大変美味しいです。高校生の皆さん有難うございます」と叫んでいる冒頭の場面で、もう涙が止まらない。教育困難校と揶揄された小浜水産高校で生徒が漏らした「宇宙食、作れるんちゃう?」の一言が、14年の苦労を経て現実になる奇跡のドラマ。突然の高校統合に見舞われながらも夢を繋いだ生徒たち、それを支えたJAXAや地元の人たち、そして小坂先生の情熱。生徒を強引に引っ張るのではなく「見取り」に徹する小坂先生から教育の本当を教えられる。多くの善意に溢れた物語に胸が一杯になる。2022/04/10

はっせー

128
ノンフィクション好きや宇宙が好きな人・教員を目指している人にぜひ読んでほしい!「宇宙食作れるんじゃないか」生徒の一言から始まり苦節13年。宇宙へサバ缶が旅立ち、宇宙飛行士野口さんが食べて絶賛した。この本はサバ缶が宇宙食として認められ実際宇宙食として使われるまでを描いた作品である。なんと言っても高校生が自分の青春をかけて挑んだ姿がうかがえる。また13代という長いバトンを受け継ぎながら研究を進めて行く姿に感動する!教育とはなにかを考えさせらる部分もあってとてもいい。あー!サバ缶が食べたくなってきた!2023/01/13

きみたけ

104
著者は若狭高校海洋科学科教諭の小坂康之先生と、宇宙天文分野を得意とするフリーライターの林公代さん。地域の名産「さばの缶づめ」を宇宙日本食として届けることを目標に、福井の水産高校の14年にわたる努力が綴られた一冊。生徒の「宇宙食、作れるんちゃう?」の一言からはじまったものの、JAXA認証の高いハードルや高校合併の苦難などを乗り越え、14年かかってようやく宇宙飛行士野口さんの元へ届きます。JAXA認証取得には食中毒を予防するための衛生性、HACCPの取得、宇宙船内に飛び散らない工夫など約3年はかかるそうです。2022/08/08

けんとまん1007

99
久しぶりに、ワクワク感が半端ない。県立小浜水産高校(現若狭高校海洋科学科)で、生徒たちが何代にもわたって、繋いだ結果、野口聡一さんをはじめとする宇宙飛行士の宇宙食になった。HACCP認証の工夫なんて、認証制度の根幹をわかっているからこその工夫。そうなんだよね、100均で十分対応できるんだあ~。やっぱり、思いがあると、それに呼応する人たちがあつまってくるんだ。教育困難校が、今は、定員オーバーの希望者が集まるというのも、教育とは何かを考えるヒントになる。生徒を見る眼「見取り」。食べたい、サバ缶。2022/08/15

美紀ちゃん

91
福井県の水産高校の話。泣ける。14年の歳月をかけて夢を叶えていく姿にジーンとくる。娯楽があまりない宇宙生活に、食事が潤いを与えてくれる。日本食のお米や魚を食べると元気になる。宇宙での楽しい思い出は、全て食と関わっている。 夢って叶うと思う!小坂先生の生きた教育。すごい。ワクワクした。 若田さんから、大きさについてサイズを小さくした方がいいと。重力がないので食べ物をちょっとつかんだだけでごそっと全部とれてしまう。だからカップヌードルの麺やからあげクンは、ひと口サイズだそう。サバ缶が食べたくなった。2022/02/23

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