火星のライオン

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火星のライオン

  • ISBN:9784593102150

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内容説明

2091年、火星。ベルたち5人の身寄りのない子どもは、赤ん坊のときに地球から火星にやってきた。それ以来、6人の大人とネコとともに、ここ火星のアメリカ入植地で平穏に暮らしていた。ところがあるとき、大人が全員、ウィルスによるものと思われる謎の病気にかかり、子どもだけで入植地を維持していかなければならない事態におちいる。大人たちの病気はますますひどくなり、薬も無くなり、へとへとになって万策尽きた子どもたちは、なんとか打開策を見つけようとするが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

79
児童書。SF。2091年火星の入植地で育つ子供たちの話▽11歳のベルはアメリカの火星入植地の最年少。子供5人と大人6人、猫1匹で暮らしている。2年に1度の補給船を楽しみに変わり映えしない毎日を送っていたある日、隕石が落ちてきた。他国の入植地近くに落ちたと思われる場所を、子供たちだけでコッソリ見に行くが途中で怪我をして怒られる。地球で戦争中だから、他国とは絶対に接触してはならないと言われる。ところが大人たちが病に倒れ、生活が立ち行かなくなる。ベルは地下トンネルの列車に乗り他国へ助けを求める▽2022.1刊2023/03/30

oldman獺祭魚翁

43
今のコロナ禍とウクライナ侵攻によるロシアの孤立を予見したような話。アメリカの火星基地で育つ5人の子ども達。その一番の年下ベルの目から見た火星での生活。地下に住み他の国の基地とはかけ放された生活。この話、僕の子どもの頃に読んだジュヴィナル物を思い出させる。やっぱり子供向けのSFってこうでないといけないです。いやこう有るべきなのです。2023/03/01

けい子

24
戦争と病。今現在、地球が戦っている大きな2つの問題が火星で起こるのだが、発端はやはり地球の責任。いい話みたいに終わらせているが、私は何かスッキリしない。2023/01/31

シェルター

13
この作品、子供向けですが、大人も考えさせられるものでした。作者のあとがきまで読んで、より一層納得。 火星のアメリカ入植地・子供5人と6人の大人、そして1匹の猫の日常から始まる。ある日、近くにあるものが落ちて子供達は気になります。周りには他国の入植地がありますが、交流を禁止されていて会ったこともありません。しかし、大人たちだけ病気になり、助けを求めて、入植地を出ました。 今現在の地球で起きてる日常を描いているようで、この作品からヒントをもらって行動出来たら、、と思ってしまいました。良いお話でした。2022/04/14

☆やす

8
舞台は2091年、火星の入植地で育つ子供5人と大人6人の話。2022年出版された児童向けのSFだが、読み進むに連れすっかり世界に入り込んでしまった。奥の秘めたメッセージや国内外の情勢へと置き換えたり、考えさせられることの多い一冊だった。2023/11/20

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