スポーツと遺伝子ドーピングを問う

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スポーツと遺伝子ドーピングを問う

  • ISBN:9784771035430

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内容説明

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金メダリストを創ることのいったい何が問題なのか?
遺伝子操作技術の急速な進化により、「遺伝子ドーピング」への懸念が高まっている。スポーツの価値を揺るがす遺伝子ドーピングが現実となった時、アスリートの身体や社会にどのような影響をおよぼし、どのような問題が起こるのか。私たちはいま遺伝子ドーピングとどのように向き合うべきかを問う。巻末には中村桂子氏へのロングインタビュー収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バトルランナ-

9
読みやすい。3.5点。2025.2.25。 p155薬物摂取というパフォーマンスエンハラスメントが許容できないのはそれが徳を欠いたアスリートである事を意味していたり、さらに悪しき競争者であることも意味していたりするからではない。 ここがこの本の頂点。 ウクライナ戦争で友人も多いウクライナに全面的に賛同できないところを思い出す。 国民の僕でも描かれていた汚職にまみれたウクライナ政府。官僚。 ドーピングにまみれたウクライナ、ロシア。 特に戦争突入前10ヶ月は外交をしっかりやっていたとは言いがたい。2025/02/25

しんさん

3
国際馬術連盟は、クローン馬の利用を容認している。そうなのか。問われているのはスポーツの価値ではなく、スポーツすることの意味。2023/06/26

たろーたん

1
遺伝子ドーピングには二つある。一つはアスリートの身体の中に別の遺伝子を入れたり、操作したりするものだ。もう一つは、遺伝子の良い子供を作るもの。後者は、すでに2018年に受精卵のゲノム編集をした双子が中国で誕生し、研究者は有罪判決を受けている。もしこの子供がスポーツがすごくできた場合、この子供はスポーツから弾かれるべきか否か。テストステロンが多い女性など、生まれつきの素質でゲームから拒否される事例はすでにある。しかし、自分の意志でやったドーピングならともかく、(続)2024/05/09

きぬりん

0
遺伝子ドーピングについての論文集。冒頭3章は、ゲノム編集の登場を受けた遺伝子ドーピングの技術的可能性の現状と、cfDNAを利用したリキッドバイオプシーによる検出技術開発の可能性とその技術的・倫理的障壁、競馬での遺伝子ドーピングの問題を紹介。残り6章はスポーツ哲学者や倫理学者による倫理的側面についての考察。遺伝子ドーピングに特異な問題としてデザイナベビーによる試合参加の是非の問題が指摘されているが、問題の指摘だけで考察を欠いており、全体的にはエンハンスメントの問題点をめいめいが主張するだけに終始。2022/06/02

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