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内容説明
「人間の直感はなぜ間違うか?」。その命題を突き詰めてあらゆる学問の常識を覆したのは、2人の天才心理学者だった。
生い立ちも性格も全く違うカーネマンとトヴェルスキーの共同研究は、やがて経済学の分野にも革命を齎(もたら)すのだが……。
『マネー・ボール』で著者が見落としていた先に隠されていた、感動のヒューマン・ドラマ。解説・阿部重夫
「ぼくらは友だちだ。きみがどう思っていようと」
不合理な人間モデルを前提とした行動経済学を生み、世界を永遠に変えた、2人の天才科学者の友情と別れ
世界的ベストセラー『ファスト&スロー』著者にして、
ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマン。
華やかに見える彼の人生には、決して欠かすことのできない共同研究者がいた。
彼の名はエイモス・トヴェルスキー。
カーネマンはこの悲運の天才を愛し、そして激しく嫉妬した――。
※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本『かくて行動経済学は生まれり』を改題した文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiyu
5
ダニエル・カーネマン、エイモス・トヴェルスキー両者にまつわる状況が良く示されていたように思う。同時にエイモスについては全くと言ってよいほど知らなったのでその点においても非常に興味深かった。2023/07/28
tacacuro
2
ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』が長年積読状態だった。年末、たまたま本屋でこのカーネマンの物語を見つけたので先にこちらを読むことにしたら、その生い立ちや共同研究者エイモス・トヴェルスキーと数々の偉業を生み出すプロセスがあまりにドラマチックで一気に読めてしまった。『ファスト&スロー』に気持ちよく入っていけそうだ。行動経済学も本書から入門すればいいのでは。2023/01/04