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内容説明
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個人資産家や企業オーナー向けに、事業承継や財産承継、財産の運用・管理の「総合財産コンサルティングサービス」を提供する青山財産ネットワークスが監修を行った一冊です。同社は、公認会計士、税理士、弁護士、司法書士、社会保険労務士、一級建築士、不動産鑑定士など、国家資格を有する専門家を150人以上抱えています。
そのプロフェッショナル集団が携わる分野の一つに、親子もしくはM&Aによる事業承継対策、経営者の相続対策などがあります。例えば「2025年問題」に着目すると、70歳を超える中小企業の経営者は約245万人となり、約半数の127万社が後継者未定のまま廃業の危機を迎えるといわれています。こうした事業承継ニーズは高まっており、身近な課題となっています。
事業承継対策の本質的な目的は「事業を円滑に承継すること」です。人から人へ思いと資産を託すので、思慮深く、将来を見すえて準備しなければなりません。単なる節税対策とは異なるので要注意です。
ところが、人が行うことなので、感情に支配されうまくいかないケースが多発しています。多くのケースで見られるのは「思い」「理解」「感謝」のない事業承継です。
本書は、事業承継における19の失敗ケースから事業承継対策の本質を学ぶことを目的にしています。青山財産ネットワークスに持ち込まれた相談などをヒントに、よくある失敗ケースを物語にして、解決策を例示しています。解決策の土台となっているのは「100年後もあなたのベストパートナーでありたい」という信念。財産と未来を守るための長期的かつ継続的なコンサルティングに沿った解とは……。
目次
第1章 欲と執着の事業承継
・「きっと継いでくれる」という期待が、家族を苦しめる
・全株式を融資で買い取るも業績悪化で返済に窮す
・退職後も毎日出社! 仕事人間の我欲が追徴課税を招く
・株式所有に執着し承継進まず 未来を描けなかった悲劇
・持株会を導入したことで経営が不安定に ……etc
第2章 嫉妬と怒りの事業承継
・将来性のない事業を継がせてしまった代償
・強制的な株式の買い取りで信頼関係が崩壊
・自社の株式が後継者以外にも分割され経営が不安定に
・遺言書で露見した不平等感3人兄妹が絶縁状態に
第3章 無知の事業承継
・兄妹「平等」を願った創業者 3世代目にして経営困難に
・ワンマン社長の認知症を放置 問題の先送りが会社を苦しめた
・後継者が株式を競合企業に売却 その後会社を追われることに
・猶予を受けた2億円の納税額がM&Aで6億円に激増
・長男に株式90%を早期承継 コロナ禍で私的整理に ……etc
社長インタビュー
良き考え方と計画がなければ承継は成功しない
――青山財産ネットワークス 代表取締役社長 蓮見正純