内容説明
BTSのJIMINがアルバム『BE』のコンセプト会議で語った
話題のエッセイ 待望の邦訳!
“老いは未知で、予期できない銀河系でありつづけるが、
人生は依然として自分のもので、そしてそれはつづいていく”
桂冠詩人が綴った、“今”を自分らしく生きていくための言葉たち
本書は2020年11月にリリースされたBTSのアルバム『BE』のコンセプト会議でジミンが言及した一冊。
自身の“So What(BTSの曲名)”を考えてみたとして本書をあげ「年を取ったとか若いとか、
年齢に基準を置かないで」というメッセージが込められているとシェアした。
その後、韓国のオンライン書店 インターパークエッセイ部門のベストセラーに。
「今を楽しみ、現在を充実させよう、という本書のメッセージが心に響いた」「私にぴったりの本」
など、国を超えて人々の心を掴んでいる。
“老いは未知で、予期できない銀河系でありつづけるが、
人生は依然として自分のもので、そしてそれは続いていく。
その人生もまた輝いて美しい”とドナルド・ホールは語る。
死と年をとることについて
ありのままの現在を見つめるまなざしは、
“今”を自分らしく生きていく方法について、さりげなく教えてくれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
79
図書館の新刊案内で気になって読んでみた。詩人の80歳を過ぎた頃のエッセイ。著者の詩は読んだことはないが、80年以上生きてきた人生が淡々と語られる。老いることは喪失の儀式だという。自分の身体もいうことがきかなくなり、周りの知人や大切な人もいなくなる。それでも、世間では覚えていないような記憶はあるのだ。髭だって、煙草だって、自分の人生とともに様々な歴史を辿ってきた。それはそれで貴重な記憶。自分の身体の一部分。この世から消えてなくなるまで自分を大切にしたい。2022/04/28
R
43
散文めいたエッセーを集めた本で、タイトルはその中で印象的だった一言を切り取っただけの、そういう目的で書かれた遺書や遺作めいたものではないと思われる。とはいえ、著者のこれまでの道程と、その中で培われた思考や言葉は興味深く、詩人という生き方そのものを現しているように感じた。山頭火とか啄木とかの逸話に近いというか、自分への我が儘にすぎる愛が強くて、それを肯定してしまう、されて当然という人となりが興味深いと思った。だからこそ詩人であり、尊敬されるというものなんだろうか。2022/05/04
のんぴ
36
詩にあまり興味がないせいか、ぴんとこないところも多かったが、著者の人生は羨ましいと思う。死ぬより老いる方が怖かった著者も、今では亡くなり、ほっと胸を撫で下ろしていることでしょう。人生を大いに謳歌し、才能を発揮し、周りの人にも恵まれ、これ以上の人生があるでしょうか?2022/04/09
Roko
32
歳を取れば身体は思うように動かないし、痛いところもあるけど、それなりに楽しく暮らしていけるとホール氏は語っています。詩はもう書けないけれど散文くらいなら書けるなんておっしゃいますけど、いやいや、どれも素晴らしい文章です。原稿は口述筆記でタイプしてもらうし、食料や本などは届けてもらい、筋力トレーニングのトレーナーは家まで来てくれます。歩行機があれば家の中を歩くのに不自由はないし、毎日誰かが来て暮らしを支えてくれるから、80過ぎのひとり暮らしも悪いものじゃないって感じに溢れています。#NetGallayJP2022/02/07
くさてる
28
桂冠詩人にも選出された高名なアメリカの詩人によるエッセイ集。ユーモアも美しさも諦念もあって、読んでいて心地が良かった。とりあえずオバマ大統領に会ったときの写真をググって納得しました。老いることの入り口を感じながら、まだそこには行ってないと思う自分にとっても良い一冊だと思いました。2022/04/30