集英社文庫 ファイナルオッズ

著者名：島田明宏【著】

集英社（2022/02発売）

• ISBN：9784087443363

内容説明

食品会社に勤める太一は大の競馬ファン。ある日中山競馬場で、キレ者で知られる上司の立花に会う。立花に見込まれた太一は、会社が買収の危機にあることを知らされる。阻止にはあと十億円必要で、立花が用意できたのは五千万。増やす手段は皐月賞での単勝一点勝負！　狙いの暴れ馬が勝つ根拠は？　オッズを保つ作戦は？　超リアルな夢物語。勝ち馬探しのヒントも満載の、全く新しい馬券ミステリー。「純烈」リーダー酒井一圭氏も大興奮!!　「こんなスリリングな勝負、私も加わりたかった！」

目次

プロローグ
一　ギャンブラー
二　スプリングステークス
三　スーパーエリート
四　コンタクト
五　レポート
六　エグゼクティブ
七　エントリー
八　オッズバランス
九　ウインフォー
十　デート
十一　サイン
十二　ビッグマネー
十三　ラストコーナー
十四　ファイナルオッズ
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[しげき]

競馬小説では珍しい馬券を買う人達に焦点を合わせたお話。馬券を当てるためのちょっとしたヒントも隠されていて楽しく読めました。しかし、現実はそううまくいかないんだよ💦

2022/02/28

[水面頼光]

面白かったのだが、余り何もかも計画通りに進んでしまう展開に逆にモヤモヤした。もう少し何かあっても良かった気が…

2022/03/14

[軍師]

主役はまさかのランドオブリバティ！？ みんながみんなそんなに上手くいくわけねぇだろ。

2022/05/05

[ひのたまストレート]

ウマ娘から競馬を見たり賭けたりするようになったので、ちゃんとした競馬小説を読んでみようと思い読了。パドック診断、買い目の見極め方といった実用的な内容と、近年の時事ネタを絡めたリアリティ高めの作品だった。『馬』というある種の不確定要素を抱えた対象に対し、身体の構造やクセを熟知する、馬群の中での動きをチェックする、色々な条件を踏まえて競走歴を見返したりすることで読みを的中させる快感は、他の娯楽には無い特別なものなのかもな…と感じた。残念ながらリアル競馬は負け続けなのでほどほどにしよう。

2022/02/16

[矢場町]

人生がかかった馬券を巡る物語。アクション的な展開も少しあった。読後感も爽やかで島田作品ではノンサラブレッド並みに面白かった。競馬好きでなくても気軽に読めそう。

2023/06/30