講談社文庫<br> 津軽・斜陽の家 太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒

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講談社文庫
津軽・斜陽の家 太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒

  • 著者名:鎌田慧【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2022/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062737678

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内容説明

同郷の著者が辿る力作。太宰治の文学精神に新しい光をあてるルポーー太宰治は、津軽の「地主貴族」の子として生まれた。にもかかわらず、太宰は「私は、無智の、貧農の子孫である」と、出自を韜晦(とうかい)するように書きつけている。それはなぜか。憎みつつ、しかし逃れようのなかった家と故郷。<罪>と<含羞(がんしゅう)>と<道化(どうけ)>の原点を、同郷の著者が肉親の証言と秘録で辿ったユニークなルポルタージュ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

20
太宰論として読むとちょっと違うと感じる。太宰の実家の津島家の状況。太宰の実家が地主だとは知っていたが想像以上でした。県内で10指に入る納税者で、兄は県知事や国会議員を歴任していたとは。2017/08/05

ほっそ

5
コメの取れない凶作のことを、津軽では「ケカツ」と呼ぶ。「飢渇」(キカツ)の訛りかと、思われる、この記録が心にずっしり来た。昭和の初めにもひどいケカツがあったと。(平成になってからもありました!) その時の農民の悲惨な様子は、言葉を失うのでした。豊臣家滅亡から、昭和15年までの約330年の間に、約60回の飢饉があったと。辛抱強い東北人の遺伝子、感じました。 2011/05/31

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2025/07/20

ゆずこまめ

1
昔読んだの忘れてた。地方の、変な言い方をすれば成金のお家。津軽も実家も愛しくもあり恥ずかしくもあり。津島家は使用人にも優しいいい家風だったよう。ただその規模のお家を維持していくのは大変。手のかかる弟もいて、お兄さん大変だったろうな。太宰治が甘えっ子だったのがよくわかる。2023/02/09

ゆずこまめ

0
読書感想文用の『人間失格』しか読んだことのない私でも楽しめました。津軽のこと、津島家(太宰の実家)のことを丹念に追っていっている珍しい本。「太宰治」だけではなく「津島修治」(太宰の本名)が少し理解できたような気がする一冊。2010/09/13

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