講談社青い鳥文庫<br> クレヨン王国 ロペとキャベツの物語

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講談社青い鳥文庫
クレヨン王国 ロペとキャベツの物語

  • ISBN:9784061484139

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内容説明

ウサギのロぺは、なぜかキャベツが大きらい。でも、空想するのは、大すき。ある夜、ロぺの前に赤クレヨンがあらわれて、クレヨン王国の「かきのこしゆめのもやもや島」へ。ロぺが島で見たものは……。という表題作のほかに、公園にわすれられた赤いぼうしに、クレヨンが魔法をかけた『クレヨン王国の赤いぼうし』を収録。大人気「クレヨン王国」シリーズ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かのこ

46
「クレヨン王国ロペとキャベツの物語」「クレヨン王国赤いぼうし」収録。 表題作は、「花ウサギ」ふたたび。シリーズを再読して、現状「花ウサギ」が一番好きなので、再登場嬉しい。作者・福永先生も思い入れがあるのだと思う。ウサギの好物の定番・キャベツが嫌いなロペの一夜の冒険。おいしいものから食べましょうの章が最高。ウサギの食べ物をこんなにもおいしそうに感じるなんて…(笑) 表題作も「赤いぼうし」も福永先生のちょっとした日常での気づきや出来事がファンタジーに昇華されている感じ。この時期の作品の特徴かも。2017/10/21

レモン

42
『ロペとキャベツの物語』と『赤いぼうし』の2作品収録。どちらも思い出深いのだが、『赤いぼうし』の「お正月じゃもん、お正月じゃもん」と言いながら熱々の肉まんを頬張るコンばばのシーンが記憶に残る。表題作ではないので記憶のかけらから本書に辿り着くまで少し時間がかかった。他にも北風隊が食べるトマトスープの描写がとても美味しそう。表題作は、誰に迷惑をかける訳でもない偏食の思いがけない悲しい影響がほろ苦い。『花ウサギ』と比べると幼なさの残るロペだが、少し切ない経験をしつつもクレヨン王国で楽しく遊べて良かった。2023/02/12

Genki Osajima

1
この絵に使われた色は、赤。それも一点だけ。いいもわるいもない。だが、この背後にかくされている色がすばらしい。 うさぎのロペの冒険を描いた表題の他に、「クレヨン王国の赤いぼうし」も収録。ロペの空想が男の子らしくて、ついニヤニヤしてしまいます。赤いぼうしも福永先生らしい穏やかな作品です。優しい挿し絵と相まって、ページをめくるのが楽しみになるお話しでした。

斉藤久美

0
花ウサギでは悲しい終わり方だったけど、福永さんの「めいいっぱいロペをクレヨン王国で遊ばせてあげたい」という願いが詰まった一作。いろんな変身をして、冒険もたくさんして…ロペも楽しかっただろうなあ。「キャベツが食べられなくてもだれも困らないもの」でもルビーを悲しませることになってしまった。やっぱり女の子にはいいところ見せたいもんね笑2013/05/19

よウンコ

0
ウサギなのにキャベツが嫌いなロペが、クレヨン王国で出会った月のウサギのルビーにとっておきの美味しいキャベツをごちそうになったが、ロペは美味しそうに食べられず、ルビーに悲しい思いをさせてしまう。そのとき初めてロペは、キャベツを今まで克服しようとしなかったことを後悔する。クレヨン王国から戻ったロペは、キャベツをきちんと食べた。 赤いぼうしもすごくいい話だった。終わりがとても良かった。2013/01/15

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