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内容説明
金子みすゞは、まなむすめ・ふさえのおさない時のかたことのことばを「南京玉」と名付けた手帳に書きとめていました。母と子の大切な時間がうかび上がってきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サク
35
自分の命があとわずかだと知ったとき、私達なら愛する家族に何を伝えたいと考えるか。26歳という若さでこの世を去った金子みすずの命の叫び声がきこえる。自らの死を自覚し、夫の反対を押し切って、幼い娘『ふさえ』の言葉を書き取った言葉一つ一つのこの詩は、読む者の心をうつ。何かを残したい。私の胸に刻みたいという強い願いが伝わる。詩の言葉は子供の何気ない言葉。今日も生きたい。娘の言葉は金子みすずに『生きる力』を与えたに違いない。少しでも時を共にしたい。この絵本から『愛している』という言葉が伝わる。2015/04/27
雨巫女。@新潮部
10
《図書館-上野紀子追悼コーナー》金子みすゞさんが、娘との日々の詩がいい。上野紀子の絵もいい。2019/04/02
チョコミント
5
金子みすゞ詩が好きなので、読んでみました。ふぅちゃんの言葉には、色々な感性が詰まっていて、色のところは、すごいと思う。詩を読み返したくなります。2014/12/27
あき@ブラック・ベア
2
これはいい!お母ちゃんは泣いてしまう。うちの子もこんな小さなかわいい言葉をいくつも生み出して大きくなったんだよな。こんなに優しくこんなにしっかり書き留めたのか。凄いな。まなびライブラリーで、他の絵本に比べてびっくりするほど借りられてないけど、母の目から見た娘の愛しさがあふれている。2020/03/09
sarigreen
1
金子みすゞの詩を読みたくて手に取ったので,詩ではなくて最初は少しだけ落胆したけれど,それも一瞬。幼い娘ふうちゃんの言葉をつづっただけの絵本に,子供のきらめきと,それを拾い取れる母の愛溢れる感性の鋭さに,何とも言えない気持ちのよい読了感を得た。書いてあるのを読むとね,そうそう,子供ってこういう表現するよねって思うんだけど,自分だけでは見逃している日常。2017/07/09