内容説明
破綻した米大手証券を統合する!
突然発表されたトップの決断の裏にある真実とはーー。
元証券会社勤務の著者が業界内部を緻密に描いた本格経済小説。
事件の裏側を登場人物がインタビュー形式で語る〈ポストモーテム〉を各章に収載。
企業のグローバル化による軋轢の中、
個人に求められる強さとしなやかさとは――。
武蔵証券の秋月は、自らを出世コースからは外れた人間と認識していた。
そんなある日、自社が、大手外資・ウォールストリート証券救済に動いているという新聞記事を目にする。
真偽を疑う社内の空気をよそに、「一万五千人の社員受け入れ。世界規模の事業拡大」が発表された。
報酬・権力をめぐる闘争、異なる企業文化・言語・価値観……翻弄され、葛藤しながらも、進むべき道を見出す金融マンたちを鮮やかに描く長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラロッカ
2
名前は変えてあるが、野村證券によるリーマンブラザーズ事業承継(買収ではない)の内幕を書いた本。企業文化の違いもあるがそれ以上に使用言語の違いによるコミュニケーション不全が統合の大きな支障もなっていたことがよくわかった。たかが英語、されど英語である。2022/08/10
トビケ
0
日本人の、ほんのちょっとした躊躇いが、チリツモで大きな失敗を産むという、悲しい話。英語だけではなく、その欧米的な文化を前に怯む姿が丹念に描かれていて、腹立たしい。必要なのは語学力ではなくて、思考の強度であり、それを伝達する所作というか、姿勢なのだとは思う。最低限の語学力はあったのだと思うので。2025/06/11
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