竹書房怪談文庫 瞬殺怪談 罰

著者名：平山夢明【著】/ほか【著】

竹書房（2022/01発売）

• ISBN：9784801929838

内容説明

1話60秒で読める!
息つく間もなく襲いくる怒涛の実話怪談集!!

あっという間に読めて怖い!
どこから読んでも極怖の超短怪談を詰め込んだ人気シリーズ第8弾。
平山夢明をはじめ、黒木あるじ、我妻俊樹、黒史郎、つくね乱蔵、神薫、小田イ輔、そして『八王子怪談』でも勢いを増す川奈まり子が参戦。新たな才能が煌めく鷲羽大介に、都市伝説系の鈴木呂亜も久方ぶりに登場する。
総勢10名が様々な「恐怖」をこれでもかとばかり、惜しみなく綴る。怖い話が好きなジャンキーたちに贈る怒涛の144話、罰を恐れずに読み進めよ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[HANA]

実話怪談アンソロジー。短くて数行、長くて数頁の怪談を集めたシリーズもこれで八冊目。その為とことんまで虚飾を削り、例えるなら調理以前の血の滴る生肉を目の前にドンと出されたような感覚すら覚える。本来ならそれはだめな事なのだろうけど、こと怪談特にこのシリーズに関してだけはそれが何とも言えぬ迫力を伴って迫ってくるのである。内容に関しては鈴木呂亜が相変わらず独立独歩の地位を築いている他、文体内容で一目でそれとわかる平山夢明等、掲載されている各人それぞれのやり方で嫌さを追求しており非常に満足度は高い一冊であった。

2022/02/09

[眠る山猫屋]

圧倒的な平山夢明さんの狂気。その他の作家さんたちも負けてないし、なかなか充実した巻。ほのぼのした感じで終わるかと思いきや、ひっくり返してくる厭な感じにゾクゾクさせられてしまう。一筋縄ではいかない。

2023/08/01

[キナコ]

全114話の短編ホラー。短いものでは一分以内に読めるものもあり読みやすさあり。また様々なパターンでの怪異、人怖もあって読みごたえもありました。 また後になって相手が死んでいたと分かるものは切なかった。友人や身内だとなおのこと。結構隙間時間に重宝した一冊。

2022/02/22

[澤水月]

平山さんの文は本当にわかるな！　山ほどある中で鈴木呂亜の都市伝説・信じようと信じまいと本当にあった話系はいいアクセント。数行・１p、２pの作品多いこのシリーズはほぼ当たりで好き、もう８冊目とは

2022/02/05

[hannahhannah]

瞬殺怪談シリーズ第八弾。平山夢明と黒木あるじが格の違いを見せつける。鷲羽大介もエグみがあって良かった。つくね乱蔵はいつもの陰険さを感じなかった。笑える話もいくつかあった。「ドレッドヘアー」は話者が見たというドレッドヘアの女の髪型はドレッドじゃなくてコーンロウかブレイズの間違いじゃないかね？似ているから。「スパイダー」ではホテルニュージャパンが出てきたが、Zeebraの祖父のホテルだよな。

2022/04/21