角川書店単行本<br> 断罪のネバーモア

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角川書店単行本
断罪のネバーモア

  • 著者名:市川憂人【著者】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • KADOKAWA(2022/02発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041110768

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内容説明

度重なる不祥事から警察の大改革が行われた日本。
変革後の警察にブラックIT企業から転職した新米刑事の藪内唯歩は茨城県つくば警察署の刑事課で警部補の仲城流次をパートナーとし殺人事件の捜査にあたる。
刑事課の同僚たちの隠しごとが唯歩の心を曇らせ、7年前の事件が現在の捜査に影を落とす。
ノルマに追われながらも、持ち前の粘り強さで事件を解決した先に、唯歩を待ち受ける運命は――。
リアル警察小説と本格ミステリの2重螺旋! 白黒が全反転する奇跡の終盤に瞠目せよ!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

194
警察が民営化した“パラレルワールド”の日本における2022年。つくば警察署(=IISC東日本つくば支店)の新米刑事・藪内唯歩&警部補・仲城流次のコンビが立て続けに発生する殺人事件に挑む!…「マリア&漣」とは全く異なるタイプのコンビによる新シリーズ開始ということでしょうか!?全体の構成(個別の3つの事件を描いた後、最終章で…)など、相沢沙呼さんの『medium』を踏まえた上で全く別方向に展開させた作品という印象を受けました。犯人は想定内とはいえ予想以上に胸糞悪い真相でしたが(笑)…読後感は良かったです♪︎2022/03/30

nobby

163
えーと、確かに面白かったし、なかなかの急展開を楽しんだけれど、ややこしく分かりにくかったとの戸惑いに何とも複雑な思い…章を分けて描かれる事件解決へのアプローチはまさに本格ミステリ!その秀でた解明が一転して導いた自らの危機を覆していく最終章は爽快といきたいところが何だかスッキリしない…いや、これ多分、人物とか警察組織とか過去の設定や背景が繊細過ぎて全体的な把握が鈍ってしまうのかと…思わせぶりに挟まれるエピソードも未だにハッキリと分かっていない自分に残念無念…それでも残された不敵な戯言から続編は決定なのかな?2022/03/12

とん大西

122
なきにしもあらずの民営化警察。先輩バディに振り回されながら東奔西走する新米刑事・唯歩。管轄内で立て続けに発生する殺人事件。難解とまではならないが、事件解決後に微妙な後味を残していく逮捕劇。設定そのものも面白く、エンタメ感のある展開は連続ドラマに向いてそう。…ただ、詰め込み過ぎてゴチャついてたかも。300頁ながら読むのに少々疲れました。2022/04/16

美紀ちゃん

108
ん?スマートグラスって、 表紙のこれ? 進歩してる世界。すごい。 警察の民営化。 唯歩を応援したくなる。 挿話が謎だったが、読んでいるうちになるほど!ってなる。 連作短編集だが繋がっている。 ラストは感動。タイトルにも納得。 続編がありそう。期待! 2022/03/30

aquamarine

98
一部民営化された警察組織の一員としてブラックIT企業から転職し新米刑事となった唯歩。彼女は細かいところに気づき、犯人を炙り出す。事件一つ一つがきちんと本格なのが嬉しい。でもそれぞれのラストが何となく中途半端で座りが悪いし、挿話として挟み込まれる過去の景色が胡散臭いし、でスピードに乗れなかったが…なるほど。一気に繋がっていく最終話は一気読み。周りのキャラの個性も気の良さもダメ押しのように好ましい。今後の唯歩に心からエールを送りたくなるラストだった。続編があるなら仲間と楽しくやってる彼女を是非見せて欲しい。2022/03/24

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