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宗教にはまったボッティチェリと、女好きのリッピ
西洋美術ファン必携のヴァザーリ『芸術家列伝』。ルネサンス期の芸術家たち人生をスキャンダルも交えながら描きだした同書をイラストや追加の文章を加えて易しく読めるようにしたシリーズの第2弾。今回は、ボッティチェリとリッピをとりあげます。
サンドロ・ボッティチェリは、世界的名画「ヴィーナスの誕生」と「プリマヴェーラ」の作者。当代の人気作家に登り詰めましたが、あるときに画面が暗転し力も失われます。ヴァザーリは宗教にはまったこともその理由と見ているようです。
片や、ボッティチェリの師匠は修道士でありながら女好きで破天荒。あるとき気に入った修道女と駆け落ちまでしてしまいます。
美術家も所詮は人間。その作品と芸術家スピリットと対峙する楽しみもありますが、悩ましき人間の側面も楽しく描きました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nat
17
図書館本。最近リッピの絵が好きなので、どちらかというとリッピについて詳しく知りたかったのだが、ボッティチェリが中心となっている本だった。ボッティチェリについては詳しく知れた。しかし、この本のイラストとセリフがあまり好きになれず、前回読んだ杉全美帆子さんの『イラストで読むルネサンスの巨匠たち』の方が好みだった。フィレンツェ、また行きたい!2020/03/06
Hanna
5
リッピについて読みたくて。イラストの効果でかなりパンチが効いています。2025/07/07
takakomama
4
「芸術家列伝」の原文をもっと易しい文章にして、時代背景なども説明しています。イラストとセリフが、どぎついと思いました。2023/02/11
tomatobook
1
今年は日伊国交樹立150周年で様々な展覧会が催されており、東京都美術館のボッティチェリ展に言ったのが興味のきっかけ。書物の聖母、聖アウグスティヌスを間近にし500年以上も前に描かれたものを鑑賞できる幸せ。本書はヴァザーリの芸術家列伝をもとにわかりやすく解説。いつかフィレンツェのウフィツィ美術館へ行ってみたい。2016/10/06
はる
1
ボッティチェリの歴史について簡単に知りたかったので読んでみました。やはり極端に資料が少ない様子。しかし晩年のショボくれた描写はある種のネガキャンだったと知り一安心。このシリーズは古山浩一さんのイラストがふんだんに使われていて、好きな人ならかなり楽しめるでしょう。2015/07/29