内容説明
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刑務所という場所は、反社会的勢力と呼ばれる人々もいるが、それとは反対に暴力とは無縁の人々もいる。何らかの事情でお金を稼ぐことができず、無銭飲食で捕まって刑務所に入るような人々である。彼らは刑期を終えて出所しても、もともとお金を稼ぐ方法を身に付けていないので、再び無銭飲食で刑務所に舞い戻るということを繰り返すことが多い。刑務所のお世話になれば、3度の食事にしっかりありつけるというわけだ。
このような“塀の中の懲りない面々たち”は、刑務所の常連組である。実際、毎年新たに入所するおよそ半数の受刑者は、過去に何度か刑務所にお世話になっている者たちであり、彼らは獄中生活のスペシャリストといっても過言ではない。
おそらく多くの読者は、前述のような人々とは別世界の住人であると思われる。刑務所に入ったこともないし、警察にお世話になったこともない人が大半だろう。
刑務所に入るには? 受刑者たちの刑務所での暮らしとは? 刑務所で働く刑務官の職務とは? これらのことは、別世界の住人だから知る由もないはずである。
本書はそんな刑務所の世界を数多くのイラストを用いて紹介していく?。何かの拍子で刑務所に入る可能性は、誰しもがあり得る話だ。そうなったときのために予備知識として頭に入れておけば、きっと役に立つはずである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
118
刑務所や拘置所のせいかつについてビジュアルに解説されている。自分ではそんなところに入る訳がないと思っていてもある日痴漢と間違われて冤罪になる可能性はなきにしもあらず、知っておいて損はない。刑務所というところは独房以外とにかく他人と一日中暮らすほとんどプライバシーのない生活。なかにはいじめやリンチなどもあるという。される方の特徴も書かれている。他の方も書いておられるがアダルト本は個人所有なら許されるそうな・・・それもなんだk気の毒で・・・読書メーターの方ならどんな本をチョイスします?図書館本2021/12/08
パトラッシュ
112
ドラマや体験記で描かれる刑務所の内情は知っていたが、イラスト付きで法的側面を含め詳細に解説してくれる本書には現実の理解を助けられる。その生活ぶりは外出禁止だが規律の緩い軍隊みたいで、処罰の意味があるのか理解に苦しむ部分もある。犯罪者の更生と社会復帰が役割としながら、特に性犯罪者や累犯者に対する罪への反省を促す教育や誘導などは一切していないようだ。日本の刑務所は閉じ込めて規律正しく生活させることだけに集中し、出所後の生活に対応できない前科者を量産しているとしか思えない。根本的な面での運用改革が必要なのでは。2021/12/23
J D
86
刑務所での受刑者の待遇等がイラストとともに解りやすく書かれていた。受刑者一人の予算は年間50万円に対して実際の必要経費は約300万円。それを刑務所の職員がやりくりして捻出しているらしい。罪人と言えど、衣食住が保証されている。それをどう捉えるかは、読者次第。更生して社会に戻るなら納得できるが、再犯率等を考えるとうーんという感じ。今の日本の社会保障制度と合わせて考えると、ますます、考え込んでしまう。刑務所という社会防衛施設。それだけでは終わってほしくない。2023/12/24
ma-bo
84
知ってるようで知らない「刑務所」の世界を、入所、刑務所での生活、娯楽、刑務官について、出所、問題点等イラストと共に簡潔に分かりやすく書かれている。無縁である(ありたい)世界だがよく理解出来たのも事実😅2024/02/07
きみたけ
73
意外と図書館で予約待ちの人気の本。G.B.の作法シリーズの一冊で、過去に「戦の作法」と「忍びの作法」を読了。監修は法社会学者の河合幹雄氏。一般社会とは大きく異なる「刑務所」という特異な世界。受刑者たちの刑務所での暮らしや刑務所で働く刑務官の職務など、多数のイラストを用いて紹介した一冊。近年は受刑者の高齢化問題、高い再犯率、刑務所の医師不足などが問題となっているとのこと。何かの拍子で刑務所に入ることもありうるので、予備知識として頭に入れておくのも良いかも。2024/07/18
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