水納島再訪

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水納島再訪

  • 著者名:橋本倫史【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2022/02発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065269398

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内容説明

離島と沖縄。埋もれていた近現代史が見えてくる4泊5日の旅の記録。

沖縄のやんばるにある「クロワッサン・アイランド」と呼ばれる小さな島・水納島。開拓、戦争、産業、海洋博、そして現在……。再訪を重ねてきた気鋭のライターが綴る、エッセイ・ノンフィクション。

目次

1 夕日
2 庭先
3 井戸
4 桟橋
5 校舎
6 灯台

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

31
沖縄北部の小さい小さい離島「水納島」、島民が20名弱になってしまった島の現在過去を何度も滞在している著者が綴ったエッセイというかルポというか旅行記? 「ドキュメント72時間」のような味わい。著書は「ドライブイン探訪」の人だった。あれもいいけどこれもいい。なんかこう片隅方面が好きな人なんだなー。2022/04/22

imagine

10
『ドライブイン探訪』で、丁寧な取材姿勢と対象への誠実な距離感が印象的だった著者。この作品もまた、そんな人柄が伝わる読み心地だった。島の人たちと酒を酌み交わしながら話を聞く時間はゆったりしている。その一方で、このままではいずれ無人島となる水納島を自分が書き残さねばという強い使命感が伝わる。ふとした瞬間に、戦争の傷跡やレジャー開発の影響など、島の歴史に思いを馳せらるのも、多くの資料にあたっているからこそなのだろう。温もりと焦燥感が同居する、再読したい作品。2022/12/08

二人娘の父

10
沖縄が好きかつやんばるが特に好き。ついでに離島も好き。という方には、ぜひともお勧めしたい。ルポルタージュの種類に入ると思うが、丹念に歴史をひもといた文章が入るので、歴史を学ぶという視点も満足させてもらえる。伊江島大好きおじさんの私としては気にはなっていた島=水納島。実は無人島ではなく、生活をしている人がいることは、恥ずかしながら初めて知った。そこに至るまでの歴史と人々の生活に思い切り寄り添った著者の姿勢がとても良い。「生活」とは何かを考える良書。ちなみに宮古島の近くにも同じ名前の島があるのも初めて知った。2022/07/14

spike

6
かなり内省的な文章のルポルタージュあるいはエッセイなので、すごく落ち着いた気持ちで読める。水納島というところは初めて知ったのだけれど、そんなに長くない滞在期間中のことを濃密に、それでいて沖縄やこの島の歴史や現状を過度に語ることはしない(繰り返しになるが密度は高く語られている)のが、すごく好感を持てる。もちろん著者のような追体験ができるわけはないのだが、一度訪れてみたい。2022/05/04

今野ぽた

4
「このまま行けば無人島になる」島を書き残すエッセイ。島に住む人々の言葉が誠実に織り込まれ、島の歴史も丹念に追われている。沖縄戦の記述が興味深かった。2022/02/11

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