- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
「おちこんだときには ほかの人をはげましなさい」
『金魚王国の崩壊』、『スペクトラルウィザード』の模造クリスタルが描く珠玉の4篇。
【目次】
カウルドロンバブル毒物店
スターイーター
ザークのダンジョン
ネムルテインの冒険
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
9
こういうネガティブな感じ大好きなんよ。表題作が一番良かったです。2023/08/27
くれは@マンガ
6
「おちこんだときには ほかの人をはげましなさい」という帯だけ見て買ってしまった。どの作品も「自分がなにものかわからないまま、なにができるかわからないまま、世界に放り出される心もとなさ」を感じた。2022/03/12
s_s
6
魔法が使えても、住む世界が異なっても、種族の壁があっても、誰でも等身大の心がある。 たとえ星を食べてしまっても、根暗で変われなくても、見えないけど大切なものがそこにはある。 それぞれの作品は文字通りファンタスティックだけど、現実的な”軸”が存在するからこそ、より面白く感じるのかもしれないですね。「おちこんだときには ほかの人をはげましなさい」「それでも……」2022/02/17
ケぎらい
5
四つの物語は『出会い』という重要な要素が共通している。普通、物語における出会いは『変化』とセットになっている。二人が出会う前と出会った後で、どのような変化が起きたのかがストーリーのキモとなることが多い。しかし、この本は『変化』よりも『出会い』そのものを描こうとしている。どんな人にとってもドラマチックな出来事である『出会い』が描かれているからこそ、登場人物たちの物語がこれからも続いていくことを感じさせ、爽やかな読後感が残るようになっている。2022/02/21
プロムナード
4
なぜか食わず嫌いしてたので初クリスタルでしたが、最高すぎて何度も読み返してます。この世界で生きることに含まれる善性のようなものをじっと見据える、純粋さと儚さのようなものを強く感じます。表題作に出てくる雪村さんの距離感やラストの言葉なんて超いい。そしてミヒャエル・エンデ×手塚治虫な美しい寓話を展開する「ネムルテインの冒険」は、鎖の意味、自由の意味、冒険の目的、パートナーとは何かと色々胸にせまるものが多い。あの自由についての唄をきけば、わけのわからない涙がにじんじゃってもう、ね……。2022/08/14