マーケティングの新しい基本 顧客とつながる時代の4P×エンゲージメント

著者名：奥谷孝司【著】/岩井琢磨【著】

日経BP（2022/01発売）

• ISBN：9784296000517

内容説明

「つながっている価値」のない企業は、顧客の日常から消えていく――。
デジタル革命によって「顧客とつながる」ことが前提になり、マーケティングの基礎そのものが変わろうとしている時代の「New Basic of Marketing」を理論と事例の両面から解説。新しいフレームワークとして「カスタマー・バリュー・ピラミッド」「エンゲージメント4P」などを提唱する。さらに、その視点から、注目すべきビジネスモデルを持つ企業の事例を分析していく。D2C、OMO、DXなどを推進する上での大原則がここにある。
4P×デジタル革命
本書はデジタル革命を前提として、それがもたらすマーケティング変化に目を向ける。顧客の「暮らしのデジタルシフト」が加速したいま、チャネルやプロモーションのデジタル化という次元を超え、マーケティング思考の根本がデジタルを前提としたものに置き換わりつつある。
本書ではマーケティング思考の基本とも言える4Ｐ（プロダクト、プライス、プロモーション、プレイス）を再考し進化させ、デジタル時代における「マーケティングの新しい基本」として提示する。さらにこれを用いて、ペロトン、ルルレモン、YAMAP、スナックミー、トライアル、ニトリ、カインズ、ナイキ、ウォルマート、アマゾンフレッシュ、ウォルグリーン、盒馬鮮生（ヘマーセンシェン）などの国内外の企業事例を具体的に観察し、彼らの「デジタルを前提とした戦い方」を解釈していく。

目次

PART1　顧客の行動が変わった
PART2　顧客の価値が変わった
PART3　マーケティング思考を変える
PART4　ビジネスモデルを変える
PART5　競争のルールを変える
PART6　データの掴み方を変える
PART7　事業システムを変える

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[でじきち]

機能価値：モノ、体験価値：コトときて、これからは繋がっている価値（エンゲージバリュー）が必要と痛感◆デジタルを活用した独自の顧客接点（プレイス）により顧客との繋がり（エンゲージメント）を築き、そこからの顧客理解（データシステム）に基づいてパーソナライズした最適な商品サービス（プロダクト）、課金方法（プライス）、促進施策（プロモーション）を提案し続ける（CRMプログラム）◆アマゾンフレッシュ:スマートレジカートでデータ把握、アレクサが家で管理・提案◆他にも登山アプリYAMAPやおやつ宅配スナックミーなどなど

2022/03/01

[まどもあぜる]

一度読んだくらいで理解できると思ってはいないのだけれど、理解したい。顧客価値という言葉だけでも理解したい。

2022/02/15

[ちきゅう]

海外の事例を中心に顧客接点を作りながら関係性を構築し成長していっている事例を紹介する。フレームワークもわかりやすい。顧客接点を持つ可能性を模索できる企業はいいが、そこから遠い企業にとっては、そこまでの飛躍をどのように埋めていくのか試行錯誤する必要があるだろう。

2022/10/10

[shu_reading]

★★★★今日、躍進を遂げた企業の事例を交えながらデジタルの時代に意識すべきマーケティングの基本が学べる。個人的にもコロナ禍でより顧客は企業を選別するようになっていると感じる。個客の立場になりどういうサービスが求められているか、自分達はどういう方向に進むべきか、そしてそれを顧客と一緒に向上させていく為の仕組みはどうすれば良いか、その手段としてデジタルが介在する。顧客からつながっていたいと思わせ続ける価値、改めて心に響く。現代におけるマーケティングの基本について学び深き内容。

2022/09/24

[あっつ]

・ただデジタル化するのではなく、顧客起点にデジタル、フィジカル両方にシームレスな最適体験を提供する。 ・デジタルとフィジカルを繋ぐ接点、体験が重要であり、顧客の真のニーズを満たす事が出来ないと勝ち残れない。 ・単純なデジタル化だけだと他社から追従される事もあるが、真のニーズに基づく顧客体験は差別化され、その企業ならではの強みとなる

2024/01/22