角川文庫<br> 理想の夫

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角川文庫
理想の夫

  • 著者名:オスカー・ワイルド【著】/厨川圭子【訳】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • KADOKAWA(2022/01発売)
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  • ISBN:9784041122198

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内容説明

◆1895年ロンドン。将来有望な政治家ロバートと貞淑な妻ガートルードは、だれもがうらやむ理想の夫婦。そして、自由気ままな独身貴族アーサーは、ロバートの親友で、ガードルードとも昔馴染みの間柄だった。◆ある日、ロバートが催した夜会に、妖しい魅力のチェヴリー夫人が現れる。◆彼女は、ロバートが犯した不正の証拠をちらつかせ、ある投資事業に便宜を図るよう迫る。◆脅迫を拒めば、社会的地位も妻の愛も失ってしまうと苦悩するロバート。すべてを打ち明けられたアーサーは、親友を救うために、チェヴリー夫人と対決することを決意するが……。◆優雅な社交界の裏で繰り広げられる、華麗な嘘と激しい火花の散らし合い。果たして恋と陰謀の行方はいかに!? ◆ワイルドのテンポよい展開とウィットに富んだセリフが光る、人間ドラマの傑作。 ◆2022年2月、宝塚・星組で本作を原作とした「ザ・ジェントル・ライアー~英国式、紳士と淑女のゲーム」が、同2月、新国立劇場で本作「理想の夫」が上演される。これが本作の日本で初めての上演となる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

100
19世紀末のロンドン社交界を舞台としたワイルドの戯曲。前に映画化されていたことを思い出したので、そのキャストを頭に浮かべて読んでみた。主に4人の男女の関係を巡る物語で、配役も悪女など明快で至ってシンプルだが、ハラハラさせる展開もあり楽しめた。各人のセリフも読ませる。中でも独身貴族のアーサーは初登場時の描写の通り、人生をもてあそんでいる洒落者であり、加えて実直な態度もさらりと見せるスマートぶりが良い。当時の風潮は現代では古めかしさもあるが、理想の形という表面的なものに囚われないことの意味は今も同じと思った。2022/01/27

松本直哉

26
洗練されたセリフや思いがけない取り違えやどんでん返しを純粋に楽しめばいいのであって、内容を云々するのは野暮でしかないのはわかっているが、まるでシェークスピアみたいな終盤のご都合主義はやはり違和感。赦すのが女の使命?不完全性も含めて愛する?それでロバートの過去の汚点は帳消しになり、夫婦はよりを戻して元の鞘に収まり、独身を謳歌し結婚を軽蔑していたダンディーもしまいには結婚相手を見つけてめでたしめでたしだなんて、話が出来すぎていないだろうか。ガートルードはあそこで夫を平手打ちにしてもよかったはずなのに。2023/10/15

名言紹介屋ぼんぷ

11
『結婚とはまさしく 相互の誤解にもとづくものである。』2023/03/07

こつ

9
金言がたくさんです。たまには戯曲を読むのも面白いかもしれません。男女間のちょっとしたすれ違いに萌えます。2023/03/13

qoop

9
夫を偶像化し現実の姿を受け入れない妻を描きながら、物語は夫とその友人、悪女の三人を中心に進む。現代的な目線で考えると主題をめぐる展開は迂遠だし人物像も定型に留まりはするのだが、機知に富んだスラップスティックとしての面白みは損なわれない。ホモソーシャルな世界観は著者だからということではなく、時代性だと感じた。不在のうちに物語が進む白痴美の化身をヒロインに据える点もまたそうなのだろうか。2022/02/01

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