内容説明
ギークたちを出し物にする巡業カーニバルで働くスタンはショウビジネス界での成功を夢見ていた……。鬼才デル・トロ監督が映画化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
20
アメリカのミステリ作家のひとりである、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの長編のひとつである。巡業カーニバルの見世物小屋で働くスタン・カーライルは、野心を抱いていた、いつかのし上がって大金をつかむという……という話なのだが。一応最後まで読んだんだけれど、ちょっと今の俺では分かりません!というくらいだろうか、うん。とりあえず以上です、はい。2023/02/25
かわ
7
悪夢。巡業カーニバルから始まり、献身的な妻モリーと新しい商売に手を出して徐々に泥濘に嵌っていく... 怪しく不気味で不穏な気配が漂う世界観は映像化に向いているなぁと思いつつ、ストーリーの表現は難しい気がする。デルトロ監督版観てみたい。2022/09/25
brzbb
4
いやー、強烈。序盤はギリギリの底辺で生きている芸人残酷物語と主人公スタンの半生、中盤からは心霊術で金持ちを騙そうとするコン・ゲームになってそのまま終わるのかなと思ったら、また芸人残酷物語に……。超自然的なものは一切出てこないけど、生々しい恐怖に満ち満ちている。一人の男が、底辺から抜け出そうとして他人を騙し傷つけながら、自分自身も蛇が生皮を剝がれるように、肉体も精神もグジャグジャに破壊されていく。著者自身の人生、アルコール依存や共産党への傾倒、世界の残酷さや醜さへの呪詛などを反映した異形の小説。2022/03/31
てっちゃん
4
1946年に発表された作品であるが、古臭さを感じないほどぶっ飛んでいる。映画化に向いている小説だと思った。2022/03/02
justdon'taskmewhatitwas
3
人生の栄華と転落を書いた小説は、主人公に乗っかるのが楽しめる読み方だと思うけど、大概途中で付いていけなくなって見放してしまう。その後小説が伏線を回収して終結し、キチンと折り畳まれた顚末を"運命"の一言で括られると、当初は秦の宰相張儀かと思った主人公も、メンタリストDaiGoやTVドラマ『TRICK』の敵役のような小物に見えて萎える。とは言え、ステップを踏むようなエピソードの重ね方、緊張感張り詰める降霊術や主人公のトラウマに関わる傷心のシーンの描写は舐るように読んで楽しんだ。2024/10/04
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