朝日新書<br> 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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朝日新書
宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

  • 著者名:須藤靖【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2022/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022951601

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内容説明

なぜ宇宙は、人間たちが作った理論(数式)にこれほど従っているのか? ブラックホールから重力波まで「さすがに実在しないだろう」と思われたものが、技術の発展によって続々と明らかにされている。神が仕組んだとしか思えない驚きの宇宙の姿とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

114
須藤先生の確信に満ちた物理学的世界観を満喫できる。「宇宙そのものが法則」「宇宙は信じがたい精度で数学的な法則に従っている」として、ニュートン理論から一般相対論への展開、一般相対論の予言に基づく宇宙の膨張や重力波の発見、一般相対論の基礎方程式の解としてのブラックホールなどの事実を解き明かす。以前、須藤靖先生と伊勢田哲治先生(哲学)による「科学を語るとはどういうことか――科学者、哲学者にモノ申す」で、全くかみ合わない二人の議論をとても面白く読んだが、なるほど、物理学者は確信犯なのだと改めて納得する。面白い!2022/03/06

まーくん

104
著者の須藤先生は軽妙でウイットに富んだエッセイ(?)を何冊も書かれており、とても楽しく拝読した。勿論、『解析力学・量子論』などという、覚悟して読まないと本代を無駄にしてしまう恐れのある本もたくさん著されている。本書で著者は「この世界は法則に従って動いており、その法則は数学で記述されている」と主張する。ニュートンの万有引力からアインシュタインの一般相対論への発展の意味を宇宙論の立場から論じ、アインシュタインが一度は捨てた宇宙項が再び宇宙定数Λとして宇宙の加速膨張やダークエネルギーの存在に関わってくるという。2022/03/13

33 kouch

42
フィボナッチ数列のような黄金比みたいなものがひたすら出てくるのかと思ったが、もっと宇宙全体、「この世界の振る舞いを理解する」という壮大なテーマだった。史上初の重力波の検出が、同時に史上初めてのブラックホールの発見でもあったというのが凄い。いまや当たり前のように話されるブラックホールも発見が意外と最近なのに驚く。それにしてもアインシュタインの天才ぶりが凄い。2025/04/05

rosetta

25
生まれ変わりを信じてはいないが、もしあるのなら次回は数学者か理論物理学者になりたい!内容的には既読のサイモンシン『ビッグバン』(2006)や松原隆彦『宇宙に外側はあるか』(2012)で理解した内容と変わりないがそれでも10年分の研究成果がある。重力波については新たな知見を得たと思う。プランク時刻(宇宙誕生から10の-44乗秒後)については今の物理学では語れない、大統一理論か必要だ。宇宙マイクロ波背景放射の地図から私個人の誕生さえ計算できると言う筆者はラプラスの悪魔信者か?(笑)やはり物理学は滅茶面白い2022/05/18

KAN

20
宇宙の始まりと現在、そして果てしない空間の広がり、それを観測し、数式で記述できるという驚き。アインシュタイン以来、重力までも統合されて記述され、空間と時間の中に存在するものすべてが一点から始まり、そしてどこに向かうのか、人間の叡智はその留まるところを知らない。無限なるもの、永遠なるものに対するあこがれ、探求心は、人間の存在というものも自分の体で完結しているものではないと感じる。重力、ダークマター、宇宙定数についてはとても面白く読めた。2022/12/29

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