内容説明
防衛省「背広組」トップ、防衛事務次官。2015年から17年まで事務次官を務め南スーダンPKO日報問題で辞任した著者が「失敗だらけの役人人生」を振り返る。自衛隊のイラク派遣、防衛庁の省移行、安全保障法制などの知られざる舞台裏を語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
30
防衛省の事務次官を務めた黒江哲郎氏の回顧録です。国際情勢が変化する中で、必ずしも好意的に受け止められているわけではなかった防衛省の役割や活動に対する理解を得るために取り組まれてきた姿勢からは、学ぶことが多くありました。冷戦後の国際政治史としても楽しめました。2022/08/21
kk
17
著者の誠実・篤実なお人柄を彷彿させ、ご苦労の程が察せられます。2022/02/04
宇宙猫
16
飛ばし読み。防衛事務次官になった人の失敗の記録だが、文章がレポートのようでつまらない。裏話は面白いとこもあったんだけど。2023/03/22
海燕
9
事務次官にまで登り詰めた元防衛官僚による書。官僚の出世レースは失点の少ない者が最終的に生き残るというイメージがあるのだが、著者の場合はそうでもないようだ。文書課長、官房長など枢要なポストを歴任しているから、早くから次官候補ではあったのだろうが、失敗も繰り返している。「失敗」というほどでもないのかもしれない。氏の、謙虚にすら思われる人柄(官僚に対する私の偏見?)。自衛隊という危険と隣り合わせの現場を持つ官庁であるところが、他省庁との文化の違いを生むと思うのは短絡に過ぎるだろうか。読み物としてもおもしろい。2022/05/11
babochan0517
6
元防衛事務次官の役人人生を綴った回顧録。第一線で活躍された氏の言葉はあまりに重く、1行たりとも読み飛ばせない。また、本書の通奏低音は氏の「圧倒的な」謙虚さであり、武勇伝の類いとは一線を画す。本人の能力と人格を知っていれば尚更、失敗を語るその謙虚な筆致に引き込まれ、最後は鳥肌とため息が止まらなかった。間違いなく、社会人になって読んだ本の中で最高の1冊。常に鞄に忍ばせてボロボロになるまで読み返したい。2023/09/03
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