岩波ジュニア新書<br> AIの時代を生きる - 未来をデザインする創造力と共感力

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader

岩波ジュニア新書
AIの時代を生きる - 未来をデザインする創造力と共感力

  • 著者名:美馬のゆり
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 岩波書店(2022/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005009411

ファイル: /

内容説明

AIの存在感が増し,便利な暮らしへの期待や憧れが高まる一方で,仕事を奪われる不安に揺れる現代人.人とAIの未来はどうあるべきなのか.多様な学術的背景をもつ著者が,AIの歴史,その仕組みを解説しつつ,両者にとってよりよい社会のつくり方,さらには一人一人ができることを,「創造力と共感力」をキーワードに語ります.

目次

はじめに┴1章 AIの時代がやってきた  ここまで来ている「未来」/まだまだこれからどんどん/チェスの世界チャンピオンに勝つ/AIが料理に挑戦/社会課題の解決のための技術/二〇年後の家を想像する/スマートホーム実現のための技術/スマートホーム実現に向けた三つの技術/未来の都市? 理想の都市? スマートシティ/まちづくりの新しい視点┴2章 AIってなに?┴コンピュータってなに?/記号を扱うコンピュータ/AIの歴史を概観する/生物の神経回路網をまねる/身近になりつつある深層学習/機械をかしこくする仕組み/学び方に問題はあるか/人間のようにふるまうAI/東ロボくんの挑戦から/特選「25のデジタル技術」┴3章 人間とAI┴変化する日本,変化する社会/AIで変わる私たちの仕事/AIで変わる私たちの生活/人間にしかできないこと/異なる世界を知ることからはじめよう/コロナ禍で見えてきた技術と人間の新たな関係/病気になって見えること/AIの仕組みを理解し,活用するために/AIの過去,現在,未来を学ぶ/未来を考える手がかり,共感を意識する手法┴4章 「共感」とAI┴共感を求められる仕事とAI/デジタル技術で共感をつなぐ/共感の生まれるところに発見がある/ケアを共にする社会のAIへ/ケアの倫理という視点/AIにケアの倫理を取り入れる/変わるAIエンジニアの役割/創造的共感知性と集団的知性┴5章 何を学ぶか,どうやって学ぶか┴望ましい未来とは/みんなが幸せと感じるには/サンフランシスコの学校で/OECDのキーコンピテンシー/読む,見る,聞くことから学ぶ/コンピテンシーに関する誤解/何を学ぶか,学ぶべきか/モノづくりを通した学習とPBL/アトリエ的学習環境とオンライン/「共感性」に着目した新たな知性の側面/新たなデザインプロセス「共感デザイン」┴6章 よりよい未来をデザインするために┴バックキャスティングとフォアキャスティング/スマート○○/すべては関わり合っている/生物多様性と食料生産の両立/便利な社会と不便益/本質とデジタル/教科「家庭科」の可能性/未来を考える二〇の問い┴おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シロクマとーちゃん

7
一応、中高生を対象に書いたという体裁ではあるが、筆者の専門がコンピュータや教育学であるため、教育システムについての提言に近い内容がちりばめられている。また、AIの使い方次第で未来社会は良くも悪くもなるので、若い人たちには積極的に考えていって欲しいというまとめになっていて、結果、何が言いたいのかよくわからない本だった。これを受け入れられる中高生は少ないだろうなあと思う。タイトルにある「AIにはない共感力が鍵である」という部分だけでよかったのでは。2023/01/10

ありんこ

6
AIについて、現状がどうなっているのか、その技術を説明してくれています。コロナ禍で見えてきたことを含め、多様性を大切にする時代に必要な知識を知ることができました。2022/05/03

Go Extreme

5
AIの時代がやってきた: 社会課題の解決 スマートホーム・3つの技術  AIって何: コンピュータってなに: 記号を扱うコンピュータ 生物の神経回路網 深層学習 25のデジタル技術 人間とAI: 人間にしかできないこと 共感を意識する手法 「共感」とAI: 共感を求められる仕事とAI ケアの倫理 創造的共感知性と集団的知性 何を学ぶか、どうやって学ぶか: OECDのキーコンピテンシー モノづくりとPBL アトリエ的学習環境とオンライン 共感デザイン よりよい未来をデザインするために: 便利な社会と不便益2021/11/17

Hachi_bee

4
「コンピュータサイエンスと認知心理学、教育学の学術的背景をあわせ持つ」筆者らしい一冊でした。AIと言うよりも認知心理学の入門になりそう。そして、サブタイトルにあるとおり、「未来をデザインする創造力と共感力」についてもの凄いアピールをされているように感じた。 僕が中学生の頃に本書に出会っていたら、心理学・認知科学にもっと早くから興味を示していたかも。とは言え、僕も筆者には及ばないけれど、様々な分野の勉強をしているから結果オーライかな。 https://www.facebook.com/noyuri.mima2022/01/23

みくじら

3
読み物としては面白い。技術的なことはそこまで書かれてなかった。2023/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18693564
  • ご注意事項