「書き出し」で釣りあげろ

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「書き出し」で釣りあげろ

  • ISBN:9784845921058

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内容説明

後半から面白い作品は、そこまで誰も読み進めてはくれません。数ヶ月、数年かかった力作、大切な作品だからこそ書き出しで読者に見限られたくない。そんな不安を払拭させてくれる必読書です。
―― 肥前文俊 (ライトノベル作家/「書き出し祭り」主催)

はじまりよければ全てよし!
小説の「書き出し」に特化した唯一無二の物語執筆術、ここに登場!

名作に共通する揺るぎない事実、それは「書き出し」がすぐれている点です。やっとの思いで書き上げた作品なのに、文学賞に応募しても審査を通過しない、小説投稿サイトでアクセスが伸びない、同人誌を作ったものの手にとってもらえない……もしかしたら大多数の読者や編集者は、最初の数行で読むことを止めてしまっているのかもしれません。

本書では、オープニングシーンを構成する10の要素を細かく分析し、レイモンド・カーヴァーやガブリエル・ガルシア マルケスといった一流の作家たちによる多種多彩な作品を例に、その書き出しのどこがどのようにすぐれ、なぜ読者を惹きつけるのかを具体的に解説していきます。また、きっかけとなる出来事を作りあげるための詳細な手順や、バックストーリーを詰めこみすぎるといったよくある失敗を避けるコツ、オープニングシーンの適切な長さや場面転換の方法、登場人物の紹介や伏線の張り方に加え、多数の出版エージェントや編集者からのアドバイスも聞くことができます。

名作の書き出しのみを集めた書籍や特集などはあるものの、具体的に何をどう書けば良い作品になるのか、オープニングがどれほど重要な意味を持つのかを詳細に説いた書籍はこれまでありませんでした。本書では、読者が思わず唸る物語の書き出し方について指南する、唯一無二にして絶対的な一冊と言えるでしょう。

書き出しの一文から読者を引き込み、思わず最後まで読んでしまう物語の書き方を伝授した、ありそうでなかった「はじまり」の書き方指南書です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬都歩

4
著者の認める「良い書き出し」が多数引用されているものの、日本では未出版のものも多いので、ブックガイド的な側面はあまり期待しないほうがいいかも。私に響いたのは「形容詞が一つ増えるごとに、効果は半分になる」「文学的な意味での『トラブル』とは、物質的あるいは表面的なことではなく、登場人物の内なる心理的世界が悪いほうへ大きく変わってしまう出来事」の2点。2022/11/10

yyhhyy

3
書き出しにフォーカスを絞って、良い例・悪い例を紹介。事例は豊富だが、本自体が読みにくい。。。2025/03/15

あずみな

1
「書き出し」とタイトルにあるが、ここで学べる手法は作品のあらゆるところで活用出来ると思う。徹底的に無駄を削る意識と読者目線を忘れないこと、その2つが現代タイパ社会の創作でどれだけ大切か、今一度身につまされる本だった。2024/10/31

九十九(朝倉夕市)

1
どんな文章を書くにしても、書き出しは趣味じゃなくマーケターの目線で書くべきと思った。2023/03/22

ゼロ投資大学

1
小説の編集者は膨大な数の応募小説を読まなければならない。その一つ一つに結末まで熱心に読み込むことは不可能だ。冒頭一ページで読者に強烈な印象を与えなければ続き読んでもらうことは難しい。本書は魅力的な書き出しを作るための構成や語彙選定を実例を用いて解説している。2023/01/07

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