内容説明
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物理自身を物理の道具として使うこともあります。その最たる例が、この「解析力学」と言えます。解析力学が明らかにした古典力学の定式化の方法である「最小作用の原理」は、マクロでもミクロでも、物理の全範囲にわたって共通であり、現在までのところ、物理学最大の指導原理と言っても過言ではありません。したがって、未知の領域において基礎方程式を導出するための強力な手段となりえるのです。この、物理の数ある分野の中でも応用範囲が随一に広いと言える「解析力学」を理解するのは非常に困難なものですが、独学によってこれを習得し、読者の“わからなさ”を理解している著者が、独学する読者のために数式も極力端折らず最後まで丁寧に解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一郎二郎
2
ニュートンの運動方程式F=ma。極座標への変換で形が変わるなど不変性が小さい。そこで座標概念を拡張する。運動の自由度を構成する要素を座標軸とみなす。速度、運動量、力も一般化する。これらを使いF=maを変形したのがラグランジュやハミルトンだ。量子力学や電磁気学等にそのままの形で使える。これらは解析学と相性がいいため、解析により現象の底にある重要な原理が明らかになった。例えば保存則が時空の対称性に対応している事だ。量子力学はラグランジュ、ハミルトンの一般化でもあるので、量子力学でこれらの式の理解が深まる。 2024/06/11
きのぴ王
1
めちゃよかった。 特に今までわかりにくかった母関数を介した正準変換とネーターの定理がわかりやすかった。2025/03/17