アメリカ副大統領:権力への階段

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アメリカ副大統領:権力への階段

  • ISBN:9784560098615

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内容説明

「ナンバー2」から見たアメリカ政治の中枢

アイゼンハワー政権のリチャード・ニクソンからトランプ政権のマイク・ペンスに至るまで、13人におよぶアメリカ副大統領の生身の姿を描いたノンフィクションである。ジャーナリストとして長年ホワイトハウスを取材してきた著者は、存命の副大統領経験者全員やその家族、側近など膨大な数の関係者へのインタビューや資料に基づいて、副大統領職という、これまで見過ごされがちだったが実はきわめて重要なポストの実態を描き出す。とくに経験者による在任中の回想からは、副大統領というポジションの難しさや大統領との関係が生々しく伝わるとともに、アメリカ政治に及ぼした影響の大きさが浮き彫りになる。副大統領公邸である海軍天文台や、「セカンドレディ」すなわち副大統領夫人について取り上げているのも興味深い。
副大統領の視点からアメリカ政治の中枢で繰り広げられる人間関係―ときに熾烈な権力闘争であり、ときに相互協力であり、稀にではあるが友情も育まれる―を解き明かすことで、各政権の意外な一面や政治の舞台裏が垣間見えるだけでなく、現在および今後のアメリカ政治を理解する際の新たな視座を提供する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

88
銀英伝でオーベルシュタインはナンバー2不要論を唱えたが、明確な後継者不在の組織は万が一の場合に混乱する恐れを抱えている。アメリカの正副大統領という世界一の権力者とそのスペアとなると複雑な政治的思惑が重なった政略結婚に等しいが、自分が死ぬか執務不能になった場合に備える者に対しトップが複雑な思いを抱くのも当然か。戦後歴代副大統領と大統領の愛憎半ばする関係を通じ、権力欲に満ちた面々の感情が動かす政治の悲喜劇があぶり出される。現在のハリス副大統領は苦手な職務を任され苦労しているが、バイデンの意志はどこにあるのか。2021/11/28

スプリント

7
献身的に大統領を支える者、自分の野心を隠し次の選挙に向けて牙を研ぐ者、、様々な副大統領がいることがわかります。 ただ、ここ最近では、ペンスさん、本当にお疲れさまでした。2021/10/17

ゾロりん

2
半分まで読んだ。副大統領とは、みたいな話じゃなくて各副大統領のエピソードみたいな話なのね。ちょっと思ってたのと違ったかも。途中で飽きてしまった。2022/10/10

Go Extreme

2
「安全パイがいい」 「ここはわが家。あなたはお客さまですから」 二人の男と二つのスイートルーム 選考の技法 海軍天文台 セカンドレディー 悲劇とトラウマ 上院議員から部下へ 混乱と対立、そして椅子取りゲーム きみのことをもっと知りたいが―モンデールとカーター、ブッシュとレーガン、クエールとブッシュ 友情から裏切りへ―アル・ゴアとビル・クリントンの絶縁 影の大統領―チェイニーとブッシュ助手 熱狂的なファン―ジョートバラクのラブストーリー 曲芸師―マイク・ペンスの綱渡り すぐそばから大統領を見つめ2021/10/20

Masayuki Shimura

1
【副大統領職は、大統領の代役から真のパートナーへと拡大を遂げてきた】(文中より引用)・・・・・権力に最も近く、それでいて権力から遠ざけられやすいポジションとも言えるアメリカの副大統領。大統領やその側近との人間関係に左右され続けた普段は目立たぬその役職の歴史を紐解いた一冊です。カーター政権期のモンデール副大統領がキーパーソンだったという意外な事実を知ることができました。2022/10/04

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