内容説明
▼日本が目指すべき稼得・ケア共同型社会のあり方とは?
ワーク・ライフ・バランスは日本でもすっかり耳慣れた言葉となっているが、まだまだ実現には至っていない。本書は、とくに子育て期にある人々を対象とし、家族と仕事のバランス――ワーク・ファミリー・バランス――をどう実現するのかを他国との比較から考える。
ワーク・ファミリー・バランスを早くから掲げ、関連政策を積極的に推し進めてきたのが、スウェーデン・ドイツ・オランダの3カ国である。EUのなかでも福祉が充実し、多様な働き方・多様な家族のあり方を追求するこれら3カ国は、男女が共に家族と仕事を両立するための政策を実現してきたが、それらが実際にどのように機能しているのかは、あまり知られていない。
本書では、各国の政策の特徴と成立背景をまとめつつ、3カ国の子育て世代と、各国に家族で駐在した経験のある日本人に対して行ったインタビュー調査に基づき、制度や支援策が生活の中で実際にどのように機能し、どんな課題を抱えているかリアルに描き出す。
3カ国のベネフィットと課題を参考にして、これからの日本が目指すべき社会のあり方や制度について提言を行う画期的な一冊!
目次
まえがき
序 章 ワーク・ファミリー・バランス社会のあり方を考える(高橋美恵子)
第1章 共働き家族のリアル 日本(松田 智子)
第2章 男女とも仕事と子育てを両立させる国 スウェーデン(高橋美恵子)
コラム スウェーデン人の働き方から学ぶ上司の姿勢とオンオフの使い分け
仕事の時間の使い方と働く父親像に見る日本との違い
第3章 労働未来論から稼得・ケア共同モデルへ ドイツ(斧出 節子)
コラム ドイツ人のゴールは家庭生活、しかし仕事も充実
会議の違いが決めるプライベート時間の確保
ドイツは「人」が決めるのに対して日本は「組織が決める」
第4章 パートタイム大国 オランダ(善積 京子)
コラム オランダ人は合理的 効率よく仕事をして、家族時間を確保
労働者の生活・権利が優先されるオランダ 顧客中心の日本
第5章 同性カップルのワーク・ファミリー・バランス(釜野さおり)
欧州3カ国における制度と現実のはざまで
終章 日本のワーク・ファミリー・バランスの実現に向けて(高橋美恵子・善積 京子)
あとがき
参考文献
執筆者プロフィール
感想・レビュー
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jackbdc
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