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内容説明
イギリス海軍史の上で、最も国民に尊敬されている提督、ホレーショ・ネルソン。彼は、トラファルガー海戦において、フランス海軍を打ち破り、ナポレオンをして、ついに英国の地を踏ませなかったという事蹟で、世界史上でも有名である。日本でいえば、日本海海戦の東郷平八郎というところだ。しかし、日本におけるこの人物の紹介は、名前こそ知られているものの、詳しいものは非常に少ない。そこで、本書では、ネルソン提督の波瀾に満ちた生涯を、宿敵である、ナポレオンの行動と並列しながら、わかりやすく描き出している。特に、ハミルトン夫妻との交流など、私生活の面もあえて描くことによって、この偉大な人物の人間くささをも抽出し、冒険とロマンにあふれた魅力的な伝記小説になっている。また、ナポレオンという、当時の際立った人物をサブストーリーに据えたことで、ネルソンの生きた時代背景が、より鮮明に描き出されている。文庫書き下ろしである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
P-man
2
タイトルはネルソンだけど表紙見ればわかる通り半分はナポレオンが主人公。ヴェルヌーヴがボロッカスに書かれているのもちょっと可愛そうw エマに出会っていなければ・・・と思いたくもなるが、ネルソンにとっては世間から受けいられなくても家庭の温かみというものを得ることができたし、戦う原動力だったのかもしれない。これを読んだら長谷川哲也のナポレオン(漫画)も超おすすめ。オリアン号のマストで作られた棺桶をプレゼントされて大喜びで、戦死の際にも実際に使われたそうだけど、流石イギリスはブラックジョークの国だ・・・。2016/02/13
nobuoK
2
同時代に生きたナポレオンとネルソン提督。どちらも歴史に名を残す名将であったことは歴史が語っている。この本は年代を追って教科書的に2人がどのようにして地位を確立し、戦っていったのかを知る入門書みたいな本です。2014/08/01
のぞみ
0
行動力。これに尽きる。2009/12/06
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