内容説明
いじめ対策で重要な「認識すること(Recognize)、対応すること(Respond)、報告すること(Report)」という3Rの枠組みを中心に、スクールワイドな導入方法を詳細に解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
8
なぜ応用行動分析の視点なのかと考えていたが、つまりはいじめを維持させないための、個人、傍観者含む身近な環境、学校全体が起こすべ行動を学習し、それを強化するという、まさに行動分析。 いじめというと、加害者への指導やあるいはゼロトレランスに基づく、加害者の排除といったことを浮かべる人も多いかもしれないが、加害者は加害者の、被害者は被害者の、傍観者は傍観者の、学級は学級の、学校は学校のそれぞれが、いじめを防止するための「学習」とそれを定着、維持させる「強化」について学べる。良い本です。2021/10/03
Iwata Kentaro
6
献本御礼。いじめ防止対策に学問、データ、エビデンスが入りにくいのだけど、そこは米国でしっかりとそういう基本ができている。もちろん、いじめ対策がガチなのはいじめ問題がガチなせいなんだけど。監訳者のあとがきも壮大で必読。拙著も紹介いただき感謝。いじめは3R。とても大事。2021/12/06
Go Extreme
3
Recognize 認識する: いじめと障害者ハラスメントの定義と存在 いじめの定義と存在 実行のためのチェックリスト いじめの型 いじめの影響と学校の対応 学業成績に及ぼす影響 両親を巻き込むことの影響 学校の安全性に及ぼす影響 ゼロトレランス方式の影響 Respond 対応する: 学校でのいじめを防止するための調査研究に基づく介入 学級レベルの介入 個人レベルの介入 Report 報告する: 結果に基づく説明責任 いじめとハラスメントの報告と調査手順 持続可能ないじめハラスメント減少プログラム2021/11/02