新潮文庫<br> ボダ子(新潮文庫)

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新潮文庫
ボダ子(新潮文庫)

  • 著者名:赤松利市【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2022/01発売)
  • 立春までもう少し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/26)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101035819

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内容説明

35歳で起業し、年商十億円を超える会社の社長となった大西浩平。だが、事業の成功の裏にあった家族を顧みない生活は、娘の境界性人格障害(ボーダー)の発症へとつながる。自傷行為を繰り返す娘につきっきりの生活により、事業は破綻。そして浩平は、東日本大震災の復興事業に起死回生をかけて、娘と元妻とともに被災地へと向かうが――。山本周五郎賞候補となった、実体験に基づく衝撃作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

464
いやはや、キョーレツだ。主人公は著者本人(100%実話なのだそう)。仕事が出来ないわけではなさそうなのに、なぜかやることなすことうまくいかない。幼いころに「境界性人格障害」と診断された可愛いひとり娘とともに、流れ流れて震災後の被災地で暮らすことになるが…。根っからの女性へのだらしなさ、嘘で固めた人生、女性の扱い…読んでいて胸が悪くなる。読みやすい作品でもない。この作者はもういいかな、という気になった。2022/08/06

ゆいまある

135
作者の自伝。ボダ子は実在の娘で、境界型パーソナリティと診断されている。小学生からリスカ、中学で精神病院に入院歴がある。勿論親(作者である主人公や4回結婚した内の3番目の妻)からの虐待、機能不全家庭であることは大きい。香川県の人だった。赤松ってこっちに多い苗字だ、そういえば。金を求めて成り上がり、嘘で塗り固め、相手をモノ扱いするセックスに溺れる主人公。馳星周のノワールよりももっと深くて濃い。全てを失った主人公が路上生活しながら満喫で紡いだ小説。ここには全ての闇がある。綺麗な世界にとことん飽き足らない私好み。2022/06/08

H!deking

108
待ちに待った文庫化です!いやーこれもめちゃくちゃ面白かった!うちも建設関係の仕事なのでたくさんのギリギリな人に会ってきたけど、主人公(赤松さんご本人?)はヤバいです。ギリギリ過ぎます。でも生きてこられてよかった。こんな面白い作品を世の中に出してくれて。落ち込んだときに再読します。おすすめ!2022/02/16

アッシュ姉

85
ページ数が残り少なくなるにつれ、この物語どう収束するのか心配になってきたら、あとがきに唖然呆然驚愕。なんと言ったらいいのか分からない衝撃作。2022/07/30

TAKA

71
作者の実体験らしいがどこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか。境界性人格障害の娘がタイトルのボダ子。母親の粘着質の性格ゆえのネグレクト。また父親も相当の性癖を持ち家族共々目糞鼻糞状態。共感できる人が全く登場しないが、赤松さんのリアルな文筆に圧倒される。『藻屑蟹』同様東日本大震災による復興と称した業者の裏側が相も変わらず胸糞悪い思いがする。ボダ子はどうなったんやろうか 2023/09/05

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