内容説明
鈍感、不真面目、頼りない――。ここ数十年、子ども達の父親に対するイメージは悪化し続けている。「父親は厳しかった」と答える割合は低下し、「よくほめられた」と答える子どもが増えているにもかかわらず、この結果。上辺だけを真似た欧米流子育ての導入は、日本の家族をどう変えたのか。イクメンブームが加速する中、教育心理学者である著者が、父性機能の低下と自立できない子どもの増加に警鐘を鳴らす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
62
著者は大阪大学大学院助教授等を経てMP人間科学研究所代表、心理学博士の榎本博明先生。イクメン推奨が加速し「厳しい父親」から「やさしい父親」へシフトチェンジしていく中、父性機能の低下と自立できない子どもの増加に対し一石を投じる一冊。父性機能・母性機能を正しく理解し、夫婦の間で担うべき役割を自覚することが大事とのこと。我が家を振り返ると、下の子は役割分担がうまくいって自立した子に育ってきていますが、上の子は自立できるか不安な面があって反省点ありです。かつて「壁」として立ちはだかった時期が。。耳が痛いです。2022/07/26
たっとちゃん
5
タイトルは軽々しいけど、中身はそうだそうだと納得させられる内容でした。この本を紹介してくれて、ありがとう❗️2022/03/05
Ricameri
4
著者の訴える父性原理、父親の在り方が私の考えるものと同じで今までの夫に対するモヤモヤ感が腑に落ちた。私は私の仕事(母性原理)を協働したいのではない。子供たちと思いっきり遊んで社会性をレジリエンスを身につけてあげて欲しい。我が家はどちらも私担当だったから夫へのイライラが止まらなかったのだろうな。イクメンを完全に履き違えてる夫に読んでもらいたい。もう手遅れかもだけど...。2022/07/20
かた
4
今子育て中の二児のパパです。この本は、自分がちょっと過保護になりすぎてるかなと思ってた時、偶然手に取った本です。父親の役割はとか、子育てのヒントが、書いてあってとてもためになった。なかなか、協力して子育てが、できないなか、どうすれば、母親と協力していく事ができるかなど、書き記してあり、よかった。あと、心に残った言葉として、子育てには、正解がないということです。2022/04/06
taka
4
母性に偏重するのは危険で、父性を出して子育てしなさいということ。粘り強さや打たれ強さは厳しさの中から育まれることを考えれば、(大抵は)父の仕事を疎かにしてはいけない。2022/03/06